東赤石山|荒々しい岩肌に咲く可憐な高山植物。コースやアクセス方法は?

2018/10/04 更新

愛媛県にある赤石山系の最高峰、かんらん岩の荒々しい姿が特徴の東赤石山。岩場続きのコースを楽しむ一方、その姿からは想像できない高山植物の宝庫としても人気の山です。隣に聳える西赤石山を一緒に縦走する登山客も多く、特に春~初夏にかけはそのたくさんの高山植物を楽しみに、多くの人で賑わいます。今回は東赤石山を楽しむ日帰りコースに加え、西赤石山との縦走コース、さらに注意点やアクセス方法を紹介します。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

東赤石山(ひがしあかいしやま)とは?

東赤石山
標高山頂所在地最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1,706m愛媛県四国中央市、新居浜市20.6℃8.1℃
参考:ヤマレコ
東赤石山は石鎚山地から東に延びる法皇山脈に位置する赤石山系の最高峰。東赤石山を形成する橄欖岩(かんらん岩)に含まれる鉄分が酸化して赤く見えることからこの名が付きました。橄欖岩が剥き出しになった荒々しい岩峰で、山頂一帯は針葉樹が多く特異な山容をしています。高山植物の種類が豊富な山として知られ、日本二百名山、花の百名山、四国百名山などに選ばれています。

山頂からは四国の名峰が!

東赤石山 山頂
出典:PIXTA
山頂から見えるのは、石鎚山などの四国の名峰!南には四国の山々が幾重にも連なり、北に目をやると眼下には瀬戸内海に浮かぶ島々や天気が良いと本州まで見えることもあります。

険しい岩肌に咲く、可憐な高山植物

オトメシジャン
提供:ヤマレコ/tsune00 (オトメシャジン)
東赤石山の高山植物の多さは四国随一。登山では急峻で険しい山と可憐な植物が楽しめます。花季には岩礫地にゴゼンタチバナ、キバナノコマノツメ、タカネバラなどが咲き誇り、オトメシャジンという東赤石山固有種も見られます。

東赤石山には不明瞭な場所も!地図やGPSを必ず持参

登山地図の定番といえばコレ!マップ詳細はもちろん、バスやマイカーでのアクセスにも便利!
ITEM
山と高原地図 石鎚・四国剣山 東赤石山・三嶺
発行元:昭文社


東赤石山は渡渉あり!事前に天気もチェック

東赤石山に行く前に現地の天気をこちらでCHECK!
てんきとくらす(東赤石山の週間天気)

東赤石山登山の注意点

東赤石山は登山者も比較的多い山ですが、登山する際にいくつか注意しておいたほうが良い箇所があります。気をつけていれば大丈夫なのであらかじめ調べてから登りましょう。

①登山道に崩落個所あり

東赤石山 崩落個所 東赤石山山頂に向かう登山道に一部崩落個所があります。桟橋が落ちており仮復旧されていますが、気を付けて歩きましょう。

②沢沿いの道や渡渉ポイントあり

東赤石山 渡渉場所 東赤石山の登山道には、沢沿いを登っていく道や渡渉ポイントがあります。難易度の低い渡渉ですが、川幅が狭く増水時には流れが急になるため特に注意が必要です。

③木の橋多数あり

登山道の木の橋 東赤石山の登山道には木でできた橋がいくつもあります。下に沢が流れていたり、高度感ある場所もあるので渡る際は注意しましょう。老朽化で朽ちそうな桟橋もあるので要注意です。

④不明瞭な箇所あり

東赤石山 登山道 東赤石山から八巻山方面へ行く稜線は、途中に標識などもなく岩場の連続でコースが分かりにくくなっています。視界が悪いときはコースを外れないように注意しましょう。

東赤石山を日帰りで堪能!メインコース

東赤石山だけ登るなら初心者でも問題なく登ることができます。まずは一番利用者の多い筏津(いかだつ)登山口から同じ道を往復するコースをご紹介します。

東赤石山コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム日程難易度
8.7km5時間45分日帰り★★★☆☆
参考:ヤマプラ
筏津登山口(25分)→瀬場分岐(40分)→木橋(50分)→渡渉点(70分)→赤石越(10分)→東赤石山(10分)→赤石越(50分)→渡渉点(35分)→木橋(35分)→瀬場分岐(20分)→筏津登山口

東赤石山 登山口 駐車場から5分ほど歩いたところに登山口があります。道路から1段高い場所にあるため見つけづらく通り過ぎてしまいがちなので気をつけましょう。トイレは筏津のバス停にあります。

東赤石山 登山道 植林の中をトラバースぎみに登っていきます。瀬場登山口からの合流点を過ぎ、集落跡の林を抜けると視界が開け、東赤石山の姿をとらえることができます。滝の音が近づいてくると、瀬場谷の沢を渡渉するポイント。橋を渡って右の登山道を進みます。

東赤石山 橋 沢筋から離れ急登となります。尾根道コースですが、渡渉したり木でできた橋を何度か渡りますが、中には高度感のあるものもあるので気をつけて渡りましょう。

東赤石山 山頂前の岩 山頂手前は大きな岩場や、急登が続きます。大きめの形が不揃いな岩がゴロゴロしていて歩きづらく長く感じるかもしれません。とくに下りは注意しましょう。最後に岩稜をよじ登ると東赤石山山頂です。

東赤石山 山頂 山頂標識が岩上にありますが、実は三角点のある本当の山頂はもう少し先。針葉樹林の中に延びる細い道を数分歩くと視界が開け、四国の山々や瀬戸内海の眺めが広がります。続く稜線がダイナミックで素晴らしい景観です。

東赤石山~八巻山~赤石山荘経由の下山もおすすめ

東赤石山 山荘への下り 下山コースは八巻山~赤石山荘を経由して筏津登山口へ下山するコースも人気です。東赤石山山頂から八巻山への登山道は、下りの急登、岩場続きのため、自信のない人は一度赤石山荘の分岐点まで戻ってから赤石山荘へ行きましょう。

1泊2日で楽しむ「西赤石山」との縦走コース

岩を存分に楽しみたいなら東赤石山から西赤石山に縦走するコースがおすすめ。東赤石山の山頂近くにある山小屋に1泊して西赤石山へ縦走するコースです。健脚者であれば日帰りも可能ですが、岩場を歩くので時間に余裕を持って行動しましょう。

西赤石山との縦走コース
出典:ヤマプラ
距離コースタイム日程難易度
1日目5.1km4時間15分1泊2日★★★☆☆
2日目8.2km3時間55分
参考:ヤマプラ
【1日目】
筏津登山口(25分)→瀬場分岐(40分)→木橋(50分)→渡渉点(70分)→赤石越(10分)→東赤石山(10分)→赤石越(35分)→八巻山(15分)→赤石山荘

【2日目】
赤石山荘(20分)→石室越(30分)→物住頭(45分)→西赤石山(70分)→銅山越(40分)→ダイヤモンド水(30分)→日浦登山口

 赤石山荘
出典:PIXTA
東赤石山山頂までのコース詳細は、日帰りコース詳細をチェック。八巻山から赤石山荘への下りは長い梯子や高度感のある岩場があるので慎重に。赤石山荘に泊まり、2日目に西赤石方面へ向かいます。

東赤石山 岩場 赤石山荘からまずは前赤石山へ。ここから物住頭までの岩場が核心部です。大きな岩壁をトラバースするように進みます。足がかりはありますが、ルートを見つけにくいことも。慎重に歩きましょう。

西赤石山への稜線 岩場が終わり、ゆるやかな坂を登りきると物住頭です。物住頭から西赤石山までは低木の中の登山道を歩きます。向かう西赤石山が見える気持ちの良い登山道ですが、さえぎるものがないので熱中症に注意しましょう。

西赤石山からの眺望 西赤石山の山頂もまた良い眺め!東赤石山のある赤石山系の山々や、石鎚山、瓶ヶ森、笹ヶ峰の伊予三名山が望め、瀬戸内海や新居浜市街の展望も抜群です。

赤石山荘

 赤石山荘
出典:PIXTA
八巻山直下、標高1,560mに建つ山小屋。寝具はありますが食事の用意はありません。管理人が不在の場合は封筒に料金を入れてポストへ。宿泊する場合は事前に連絡が必要です。

営業期間:3月下旬~12月上旬
電話番号:0897-55-4831
料金:素泊まり2,000円

東赤石山へのアクセス・駐車場情報

東赤石山へのアクセス・駐車場情報です。バスの本数がかなり少ないため、マイカー・レンタカーでのアクセスがおすすめ。駐車場が分かりにくいので、事前に詳しく調べておきましょう。

車の場合

松山道三島川之江IC→国道11→319号→金砂湖→県道6号→筏津
もしくは、新居浜IC→行動11号→県道47号→大永山トンネル→筏津

電車・バスの場合

JR予讃線 新居浜駅→別子山地域バス→筏津
※フリー乗降区間となるため、降車の際は運転手さんに申告しましょう

別子山地域バス時刻表

【別子観光センター駐車場】

別子観光センター駐車場 筏津登山口そばにある施設で、宿泊のできる筏津山荘と筏津キャビンがあります。筏津山荘の裏側には、筏津坑の坑道に入ることができるので立ち寄ってみては。

住所:別子観光センター駐車場
電話番号:0897-64-2018
料金:無料

東洋のマチュピチュ?一緒に楽しみたい東平

東平 西赤石山の西側の山麓には、1691年から283年続いた別子銅山が。現在ではその一部が一般に開放されていますが、そのうち東平ゾーンがまるでマチュピチュのような天空都市だと話題に!小中学校や東平貯鉱庫跡、東平索道停車場跡などの産業遺跡はまるで天空の城ラピュタの世界のようです。

住所:愛媛県新居浜市立川町654-3
電話番号:0897-43-1801
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)/12月~2月
料金:無料


東平への道は山道で道幅も狭いため、安心・安全な観光バスをお勧めします。

【マイントピア別子】
観光バス時刻表:①11:00②13:00
料金:大人(中学生以上)1300円、3歳以上~小学生700円、3歳未満無料

東赤石山へ登ってみよう!

東赤石山 東赤石山は楽しめるポイントがたくさん。山頂付近の赤みをおびた岩と背の低い針葉樹が生える特異な景観や、山頂からの眺め、四国随一豊富な高山植物や固有種のオトメシャジン。下山後に立ち寄れる東洋のマチュピチュ東平と合わせてぜひ登ってみてください!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

この記事を読んでいる人にはコチラの記事もおすすめ


関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
nao
nao

両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」

OFFICIAL SNS

 

LINEでYAMA HACKをもっと手軽に。

登山用品から登山・トレッキングまで山に関する情報を毎日配信!
LINE友達限定の毎月当たるプレゼントキャンペーンも開催中!