北海道に聳える旭岳は、夏でも雪が!
北海道最高峰の旭岳。真夏でも気温が低く、残雪が残ります。標高1,600m付近まではロープウェイで楽々到達できるとはいっても、装備を怠れば最悪の場合は命の危険も。山の気象状況を把握して、万全を期して臨むことが大切です。
こちらは旭岳・山頂付近の一年間の気温グラフです。見ていただきたいのが、一般的に「真夏」と言われる7・8月。旭岳では最高気温も10度前後、最低気温は4度前後と、かなり涼しいのがわかります。一般的に麓と山の上では天気が異なり、麓は晴天でも山の上では雨や風…ということもしばしば。
さらに“標高は100m上がるごとに気温は0.6℃ずつ低下”していきます。標高2,291mの旭岳の場合、麓と山頂と気温差は単純に考えて約13℃。麓の気候に合わせた服装では寒さに対応しきれなくなってしまいます。
雨や風が強い場合、さらに体は冷えていきます
山の天気は非常に変わりやすく、突然の雨や強風に見舞われることも。“風速1m/sで体感温度は1℃低下する”と言われているので、旭岳山頂付近で風速5m/sの風が吹いた場合、標高による気温低下も合わせると麓との気温差は約18℃にも及びます。このとき、雨で身体が濡れてしまうと低体温症になる恐れも。山での天候の変化に備え、レインウェア・防寒着は必ず持参しておきましょう。
▼低体温症って?そんなに怖い?
▼レインウェア・防寒着は必ず持参!