『GPS地図アプリ』は現代の登山の常識! 使ってない人がしがちな13の誤解(2ページ目)

「GPSは本格的な登山のためのもの。ハイキングや低山には必要ない」

低山

出典:PIXTA(低山のハイキングコース)

冬山やバリエーションルートといわれる本格的な登山は別として、一般登山道を歩くなら、登山者が多く道が整備された日本アルプスの人気の山のほうが、近くの低山よりも道迷いのリスクは低いかもしれません。実際に道迷いの発生件数がとても多い低山にこそ、GPSが必要なのです。

「スマホの画面は小さくて見にくい」

拡大表示

撮影:YAMA HACK編集部(拡大すれば詳細まで確認できる)

確かに紙の地図に比べて画面のサイズは小さいものの、紙と同じ高精度の地図が見られ、表示を拡大できるので必要な部分がしっかりと確認できます。薄暗くて地図が見にくい、細かい文字が読みにくいというときにも便利です。

「GPSを使うとすぐにバッテリー切れになる」

バッテリーが消耗する大きな原因のひとつは、電波状況の悪いところでスマホが電波を探すこと。最初からインターネット通信をしない「機内モード」にしておけば、バッテリーの消費をぐっと抑えられ、フル充電なら1日は充分使えます。

モバイルバッテリー

出典:PIXTA

そうは言っても、アプリやスマホの種類、カメラやアプリの機能をどこまで使うかによっては、バッテリーの使用量は変わります。日帰りの登山でも必ず予備のバッテリーを持ちましょう。最近は大容量で軽量なモバイルバッテリーが、手ごろな値段で手に入るようになりました。

地図アプリを敬遠しがちな人の誤解<こだわり編>

「スマホのGPSは専用機に比べて精度が低いからダメ」

最近のスマホのGPSは専用機にまったく引けをとりません。ただしスマホの機種によって精度に差があるので、あまり古いものや、Androidの極端に安いものは避けたほうがいいようです。

「緊急連絡用の電話を無くしたり壊れたりしたら大変! できるだけ使いたくない」

カバー類やストラップなどで保護すれば、それほど簡単に壊れることはないのでは? どうしても心配なら、普段は紙の地図を見ながら歩いて、現在地を確認するときや道に迷ったときにだけ取り出してアプリを起動すれば安心です。

スマホ2台

出典:PIXTA

それに、地図アプリは通信機能が必要ないので、SIMカードが無くても使えるのです。機種変更前のスマホが家で眠っていたりしませんか? 古すぎない、安すぎないという条件に当てはまり壊れていなければ、Wi-Fi環境で地図をダウンロードしてGPS専用として使うことができます。

「地図よみこそが山の醍醐味。GPSは邪道だ」

地図読みする男性

出典:PIXTA

確かに地形図を読み解き山を登るのは楽しいし、山の本来の姿かもしれませんが、GPSを持っていても地図読みの邪魔にはなりません。どんなベテランでも一度完全に自分の位置を見失なったら、リカバリーは相当な困難を伴います。いざというときのために明らかに役に立つものを備えることは、邪道ではなく正しい自己管理です! それにGPSと紙の地図を見比べながら歩くのは、有効な地図読みの練習方法でもあります。

「GPS専用機やGPS機能付きスマートウォッチがあるからアプリはいらない」

GPSウォッチ

出典:PIXTA

なるほど、それなら必要ないかも知れません。でも、スマホを持って山に入るのなら、アプリを入れておくのはたいした手間ではありません。事前に行き先の地図は必ず見るでしょうから、そのついでに地図をスマホに取り込んでおくだけ。専用機や時計よりも画面が大きいので、バックアップとして持っておいても損はないはずです。

地図アプリを入れたら、必ずできるようにしておくこと

地図アプリには、どれもいろいろな機能がありますが、道迷いによる遭難を防ぐとい使い方に絞れば、操作も設定も簡単です。それでも目的を果たすためには最低限の知識が必要です。

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