紙の地図を使ったほうが便利なこともあれば、GPSが適していることもあるからです。それぞれの長所に合わせて役割分担するのがおすすめです。
計画作りには紙地図の方が便利
まず、計画時には『山と高原地図』(昭文社)や登山ガイドブック等の紙の登山地図が役立ちます。コースタイムや水場、登山口のアクセスなどが書いてあるからです。
登山計画を立てるときは山と高原地図と国土地理院発行の2万5千分の1地形図を併用するのがおすすめ。
山と高原地図で登山ルートを決めたら、地形図には予定コースの情報や出発、到着時刻などを書き込んでおき行動中はコチラを使います。情報を書き込んだ地図は、地図であり計画書でもあります。
予定を書き込んだ地図を家族や友人に渡しておけば、詳細な行程が分かるので『もしも』の時も安心です。
紙の地図は広い範囲を見られる
紙の地図はテーブルなどに広げてみんなで見られるというメリットもあります。一度に広い範囲を見ることも出来ます。これはスマホの小さな画面では敵いません。
電子機器は故障や電池切れで使えなくなることがある
電子機器は電池切れや水濡れ、落下になどよる故障のリスクもあり(※)、絶対ではありません。リスクヘッジとしても紙の地図は必要です。
紙とアプリは『補完』しあう関係
紙の地図とGPSの地図アプリは使い方も役割も違います。アプリがあれば紙の地図が要らないわけではなく、紙の地図があればアプリが要らないわけでもありません。
お互いを補完する関係にあると考えれば、それぞれをうまく使い分けることができます。
紙の地図だけで山を歩くのはもちろん可能ですが、万が一道に迷ってしまったらほとんど役に立ちません。必ずアプリで現在地を特定してリカバリーできるようにしておきましょう。
結局、紙の地図もGPSも持ち、正しく使えなくてはならないのです。