登山に必須なアイテム“サングラス”
平地よりも標高が高い山の上では、紫外線を遮る大気の層が薄くなるのはご存知ですか? これによって、山では直射日光による非常に強い刺激をもろに受けます。さらに、森林限界を超えるような高い山の場合は、日陰もほとんどありません。長時間歩き続けるとなると皮膚や眼への負担はかなりのもの。
強い刺激を長時間受け続けると、眼の角膜に炎症を引き起こす危険性が高くなります。そのため、日焼け止めや帽子、長袖・長ズボンなどの日焼け対策に加えて、山ではサングラスの着用も必須なんです!
登山用のサングラスって…
登山用サングラスといえば、写真のようなものを想像しませんか? 長時間歩き続ける登山では、軽量で汗をかいてもズレにくく、UVカット効果にも優れたスポーツタイプを着用するのが一般的。安全面や眼にかかる負担への考慮から、照り返しや乱反射を防止して視界を明瞭に保ってくれる偏光レンズが用いられているものが主流です。
でも、正直スポーツタイプのサングラスって、見た目がシャープすぎて“アスリート感”が強いし、ファッションにも合わせにくい…。ガチすぎる見た目に“求めてるのと違うんだよな~”と感じている人も多いはず。そこまで厳しく険しい山へ行くわけではない場合、普段のファッションにも合わせやすくて“もうちょっとマイルド”なサングラスを使用したいですよね。
おしゃれサングラスがキテる!?
インスタグラムを巡ってみると…おしゃれサングラスの登山者をたくさん発見! 登山の服装もスタイリッシュにキメているおしゃれハイカーって、とてもかっこよく見えますよね!
思い思い、形や色も様々! 自身の服装に合わせたデザインのものを楽しんでいる登山者が増えているようです。
どういうサングラスがオシャレ?
どうやらスポーツタイプはエッジの効いたシャープな形である一方、日常的にも取り入れやすいボストン型やウェリントン型が人気な模様です。
ボストン型
丸みのあるデザインで、フレームの上下幅が広いのが特徴。柔らかくて知的な印象を与えてくれます。
ウェリントン型
クラッシックフレームの定番で、正方形に近い形のフレーム。流行に関係なく人気の高いアイテムです。
スポーティすぎるサングラスは、自身の登山ファッションと合わない…そんな方もいるかもしれません。そこで、編集部おすすめの『おしゃれ山サングラス』を厳選してご紹介します。
おしゃれを楽しみたい!おすすめ山用サングラス
今回は、登山に適した偏光グラスのもののみを集めました。これで、登山ファッションがおしゃれにキマること間違いなし!
レイバン オリジナル ウェイファーラー クラシック【ウェリントン型】
サングラスと言えば、レイバン。多くのアーティストやミュージシャンにも愛されている定番シリーズです。このモデルは、鼻当て部を高めに設定しフロントの角度は穏やかな設計。日本人の顔にもピッタリとフィットしてくれます。
レイバン オリジナル ウェイファーラー クラシック
サイズ:レンズ幅:145mm/フレーム縦:49㎜/ブリッジ幅:22㎜/テンプル幅:150㎜
オークリー クロスレンジ【ウェリントン型】
オークリーの独自技術によって光の量をコントロール。見えずらい色は濃く、その他の色は抑制しコントラストがはっきりしたクリアな視界を確保することができます。使用したいシーンに合わせたレンズの選択が可能。
オークリー クロスレンジ
サイズ:レンズ幅:57mm/レンズ縦:45mm/ブリッジ幅:17㎜/テンプル長:137mm
スパイ ヘルム2【ウェリントン型】
レンズには、戦闘機のパイロットや宇宙飛行士が使用するヘルメットのシールドと同じ技術を採用。どんなアングルでも見やすいのが特徴です。テンプル部分のグリップ力が高く、ずり落ちる心配もありません。
オークリー フロッグスキン【ボストン型】
多彩なカラーバリエーションとトレンドスタイルが人気のモデルです。アジアンフィットはノーズ部分が大きい設計になっているので、下を向いた時のズレを防止。山、街、海など様々なシーンで活躍すること間違いなしの一本です。
オークリー フロッグスキン
サイズ:レンズ幅:54mm/レンズ縦:43mm/ブリッジ幅:17mm/テンプル長:138mm
ポック ノウ ポラライズド【ボストン型】
知的でスタイリッシュなデザインで普段用としても人気のモデル。小ぶりな作りなので女子でも着用しやすいのが特徴です。ノーズ部分とテンプルのラストにズレを防止するラバーが付いているので、スキーやスノーボード用としてもおすすめ。
サンスキー マカニ【ボストン型】
軽量で柔らかいポリカーボネートのフレームと傷つきにくいレンズを採用。フェイクべっ甲フレームが目を引くデザイン性の高いアイテムです。オシャレにキマるので、フェスや街用としても◎。
注意!スポーツタイプとはココが違う
“オシャレで性能も良い”とは言っても、スポーツタイプのサングラスには劣る部分があるのも事実。でも、解決策さえ知っておけば快適に着用することができますよ。
①フィット性の違いによる日焼け
スポーツタイプはピタッと顔にフィットしますが、オシャレサングラスはゆとりのある設計。そのため、こめかみ部分や頬の部分も日焼けをしやすくなります。“サングラスをしてるから大丈夫!”と思って油断していると、地面からの照り返しで思わずこんがり焼けてしまうことも。
★これで解決!
おしゃれサングラスを着用する際には、サングラスのフレームで隠れるこめかみ部分や頬にも日焼け止めをしっかり塗っておきましょう。顔全体にムラなく塗っておけば安心。
②ずり落ちやすい
スポーツタイプのサングラスは、激しい動きにも対応するように設計されているためフィット性が高いですが、オシャレサングラスはある程度ゆとりのある設計。そのため、人によっては、走ったり下を向いたりすると、バタついたり、ずり落ちてくることもあります。
★これで解決!
眼鏡やサングラスのテンプル部分にリングを取り付けるだけで、フレームのズレやグラつきを防止してくれるアイテムです。耳の後ろや頬骨部分など、お好みの場所でフィット感を調節可能。
サングラスで登山ファッションをオシャレに!
いかがでしたか?登山用に最適とは思えないようなオシャレなサングラスがこんなにもあるとは…驚きですよね。視界をはっきり見ることができる偏光レンズが採用されていれば、足元に気をつけなければならないような危険箇所でも安心。快適さにプラスしてオシャレ度もアップするならば、一石二鳥です。今シーズンは、イケてるサングラスをゲットして、おしゃれハイカーの仲間入りをしちゃいましょう!