【ULハイク】テント泊でたった3kg!? 登山装備の軽量化3ステップ(2ページ目)

①本当に必要なギアかどうか?

アウトドアギア

出典:PIXTA

ザックの肥やしになっている「あったら便利」系のものや過剰な着替え、タオルなどが対象です。実際のテント泊を想像し、かつ過去のテント泊経験を思い出しながら選定してみましょう。使用せず持って帰ってきているものがあるはずです。 ULでは持参ギアのほぼ全てを使用します。(※ファーストエイドなどの必携ギアは選定対象から除外)

②何かで代用・兼用できないか?

撮影:messiah/三宅 雅也 (ザック内蔵の背面パッドが座布団代わりに)

次に兼用出来ないかを検討します。 例えば、テント内照明はヘッドランプで、座布団はザック内の背面パッドで、ウインドジャケットはレインで、レインカバーはシュラフカバーで代用。 筆者の場合、盛夏時はシュラフカバーでシュラフそのものも代用しています。

まずこの①②を吟味することで、かなりの軽量化が可能になります。そして3つ目は最終手段。

③軽量ギアへの切替

撮影:messiah/三宅 雅也 (筆者の新旧ザックとテント。約5kg が 839g に)

最後に、必要と判断したギアそのものの軽量化を検討します。 大幅な軽量化が可能なものは、やはりザックテントに至るでしょう。いずれも簡素になるため、比較的お財布に優しいという嬉しさもある反面、耐久性や快適性、安心感は犠牲になることが多いので、リスクを事前に想像できる、ある程度の経験と知識が必要となります。

また、求めている機能が理解できれば、100均などでも代用可能なものが多くあり、比較的低コストで軽量化が可能となります。

軽量化は経験を重ねた引き算!

ザックを背負った筆者

撮影:messiah/三宅 雅也

筆者自身、以前はパックウェイトにて25kg前後の装備を背負っていました。しかし2012年頃より軽量化を始め、 当初はベースウェイトで8kg程度から始まり、2014年に5.9kg、2015年に4.3kg、2016年に3.3kg、2017年に3.0kgと、徐々に不要なものを見極め、現在に至っています。

テント泊装備

撮影:messiah/三宅 雅也

ここで重要なのは、一気に軽量化を行うのではなく、削れそうなターゲットギアを幾つか選び、まずは実際に携行しテント泊します。 その上で、時期的な条件を鑑みて、次回削っても問題ないかを見極めます。 暑がりな筆者は、盛夏ではシュラフが不要とわかり、500g近い軽量化と省スペース化に至りましたが、実際に時期を変えて数回シュラフを携行した上で、使用せずに眠ることができるかを検証しました。

尚、9月に入ると急激な気温低下の恐れもあるため、シュラフ(479g)を携行します。 それでもベースウェイトは、3.5kgに留まります。

意外とネック!? 着替えの軽量化

着替え

撮影:messiah/三宅 雅也

写真は、1泊のときの筆者の着替えのすべてです。「え?これだけ?」と思うかもしれません。 左2枚は、テント場で過ごす際の着替えのインナー上下です。 身体を拭いたあとにこれらに着替え、穿いていた短パンを着用、翌日用のシャツと靴下でテント場での時間を過ごします。

行動時に着ていたメッシュインナー系は、そばに沢や豊富な水場があれば洗って天日干し、翌日も着用。薄着のため、高い快適性を求めなければ、これで事足りてしまいます。 下界では同じ感覚ではとても過ごせませんが、これも山が持つ魔力でしょう!

目からウロコ?!パッキングのコツ

軽量ギアのパッキングにも、様々な工夫を凝らせば快適に持ち運びができます。ここでは実際に実践している、ハイカーさんには目からウロコな裏ワザをご紹介します。

1. 固定概念を無視!代用すれば色々できる!

パッキングのコツ

撮影:messiah/三宅 雅也

筆者が使用しているザック(容量:37L)は軽量であると同時にフレームレスのため、自立しません。 そこで、スリーピングマットを筒状にしザック内に挿入します。 そうする事で自立し、且つ、荷物がとても入れ易くなります。

Viviをセットした状態

撮影:messiah/三宅 雅也

また、レインカバーを使用しないため、レインカバー兼シュラフとなる「SOL Escape Vivi」を防水袋代わりにセットします。 写真左が袋状に挿入した状態、真ん中は荷物をすべて詰めた状態、右はロールトップで防水にした状態。 食料を入れるための充分なスペースも確保できています。
※降雨の可能性がある場合は、Viviを最初にセットし、その内側にマットを挿入します。

2. シュラフを持っていく場合の裏ワザ

撮影:messiah/三宅 雅也

シュラフを持参する場合は、Viviをザックにセットした後、スタッフサックから出して最下部にぐちゃぐちゃに押し込みます! そうする事で、円筒状では発生してしまう隙間そのものが発生せず、限られたスペースの有効活用が可能となります。写真左のようにシュラフを軽く押し込み、真ん中:荷物をすべて詰め、右:ロールトップで防水完了です。

3. ウルトラライトでは食料が最後

尚、荷物を入れる順番は、一般的に軽量物を下部に、重量物を上部にというセオリーがありますが、ULではすべてが軽量のため、最後に食料を入れるのが正解となります。 (唯一1kgを超すパックとなるため)

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