南駒ヶ岳|静かな稜線を独り占め!1泊2日の中央アルプスおすすめ縦走コース

南駒ヶ岳は中央アルプスに位置する山。伊那谷に向かって尾根が長く伸び、雄大な印象の山容が人気の山です。深田久弥氏著「日本百名山」には、同氏が百名山選定の際に、候補としていたことが記されています。隣接する空木岳や仙涯嶺を含めた縦走コースなど、静かな稜線歩きを楽しめるコースが多くあります。おススメのコースをまとめました。

目次

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山小屋や行政・関連機関が発信する最新情報を入手したうえで登山計画を立て、安全登山をしましょう。
アイキャッチ画像出典:PIXTA

南駒ヶ岳ってどんな山?

南駒ヶ岳

出典:PIXTA
標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
2841m長野県上伊那郡中央アルプス12.9℃5.3℃
参考:ヤマレコ

伊那谷と木曽谷の間に位置し、約100kmにわたって続く中央アルプス。その主稜線にある頂のひとつが南駒ヶ岳で、日本二百名山にも選定されている名山。山頂からの眺めは遮るものがなく、付近には白色の花崗岩と緑色のハイマツのコントラストが美しい景色が広がります。夏には高山植物のお花畑も人気。

百名山に劣らぬ中央アルプスの名峰!

空木岳と南駒ヶ岳

出典:PIXTA(空木岳と南駒ヶ岳)

南駒ヶ岳は尾根が長く伸び、どっしりとした山容。その稜線の脇には摺鉢窪カールが広がり、夏にはシナノキンバイなどの高山植物が咲き乱れます。「日本百名山」で有名な深田氏も、木曽駒ヶ岳に次ぐ中央アルプスの百名山2座目として最後まで南駒ヶ岳を候補としていたとか。百名山に勝るとも劣らない迫力と魅力がある山です。

南駒ヶ岳稜線

撮影:sawa

中央アルプスの縦走をする登山者の多くは、隣に位置する空木岳(百名山選定)の山頂を目指します。南駒ヶ岳山頂までは、さらにそこから岩場の登山道を進むことになるので、その先まで足をのばす登山者はそう多くありません。百名山とはまた一味違った、静かな稜線歩きを存分に楽しむことが出来ます。

南駒ヶ岳の天気

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山と高原地図 木曽駒・空木岳

昭文社 山と高原地図 木曽駒・空木岳

①中級者向け■池山登山口~空木岳~南駒ヶ岳往復コース(1泊2日)

空木岳山頂を通って往復する定番のコースです。南駒ヶ岳山頂までの距離は長いですが、空木岳に向かう前半は比較的歩きやすい登山道が中心で危険な岩場が少なく、南駒ヶ岳を目指すコースの中では一番挑戦しやすいでしょう。

合計距離: 21.9 km
最高点の標高: 2835 m
最低点の標高: 1318 m
累積標高(上り): 3629 m
累積標高(下り): -3629 m

【体力レベル】★★★★☆
1泊2日
コースタイム:14時間42分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【1日目】
林道終点(30分)→タカウチ場(100分)→マセナギ(90分)→ヨナ沢の頭(120分)→駒石(35分)→空木岳(駒峰ヒュッテ泊)

池山林道終点登山口より登山開始です。比較的歩きやすい登山道ですが、歩きはじめ直後からじわじわと高度を上げていきます。無理せずにご自身のペースで進みましょう。

池山登山口

提供:ヤマレコ/revolcane(池山林道登山口)

途中、タカウチ場で登山道と遊歩道に分岐します。どちらも池山小屋で合流しますが、池山山頂を通る方が急登のコースです。ご自身の体力とスケジュールに合わせて選んでください。

池山への分岐

提供:ヤマレコ/revolcane(分岐の道標)

池山小屋から先も2つのコースに分岐しますが、マセナギ手前で再び合流します。

マセナギ

提供:ヤマレコ/Tooooooru(マセナギ)

マセナギを通りすぎたあたりから、「大地獄」や「小地獄」など痩せ尾根や鎖場・階段を通るエリアになります。

ヤセ尾根

提供:ヤマレコ/Tooooooru(ヤセ尾根)

滑落事故も多いポイントです。十分に足元に気を付けて進みましょう。この辺りから、天候がいい日は遠くに南駒ヶ岳の姿を見ることができるようになります。

鎖場

提供:ヤマレコ/revolcane(コース中の鎖場)

その後しばらく樹林帯を進み、ヨナ沢の頭を通り過ぎると再び分岐です。避難小屋のある空木平方面と駒石方面に分かれます。この二つの道も後々合流しますので、登りは眺めのいい駒石方面を進んで。この分岐を通り過ぎたあたりから、高度感のある見晴らしのよい景色が広がってきます。

駒石

提供:ヤマレコ/Tooooooru(駒石に向かう登り)

駒石

出典:PIXTA(駒石)

駒石を通り過ぎると、空木岳山頂まであと少しです。周囲の山々を見渡せる、歩きやすい登山道を進みます。足元に気を付けつつ、周囲の景色を楽しんで。空木岳山頂に到着したら、最高の景色を存分に楽しみましょう!
1日目は、空木岳山頂すぐ下の駒峰ヒュッテに泊まります。

空木岳山頂

出典:PIXTA

【2日目】
空木岳(駒峰ヒュッテ)(70分)→赤梛岳(50分)→南駒ヶ岳(140分)→空木岳(75分)→ヨナ沢の頭(70分)マセナギ(75分)→林道終点

2日目は気持ちのよい稜線歩きからスタートです。赤梛岳(あかなぎだけ)の山頂を通り、南駒ヶ岳山頂を目指しましょう。ここからすれ違う登山者の数が少なくなり、静かな空中散歩が存分に楽しめます。

南駒ケ岳への稜線

提供:ヤマレコ/Alefgard(南駒ヶ岳への稜線)

岩場が続きます。進行方向が分かりにくい場所には赤いマーキングがされていますので見落とさないようにしましょう。また、切り立った岩場も数か所通りますが、鎖やはしごが整備されています。

マーク

撮影:sawa

赤梛岳の山頂を過ぎると、左手に現れるのが「摺鉢窪カール」。静かな雰囲気の中、夏はミヤマキンバイやシナノキンバイといった高山植物に彩られた景色を、秋は紅葉の景色を楽しむことができます。

摺鉢窪カール

提供:ヤマレコ/methylone(摺鉢窪避難小屋から見た摺鉢窪カール)

摺鉢窪カールの景色を楽みながら進むと、間もなく今回の目的地、南駒ヶ岳山頂です。眺望を遮るものがないので周りの山々を見渡せ、行き交う登山者も少なく静か。これまでの疲れもどこかへ吹き飛びます。

南駒ヶ岳山頂

出典:PIXTA

静かな山頂での贅沢な時間を楽しんだら、もと来た道を通って登山口に戻りましょう。一度通った道でも、登りと下りでは感覚が変わってきますので、十分に気を付けて下山してください。

②中級者向け■越百山~南駒ヶ岳周回ルート(1泊2日)

空木岳山頂を通らず、比較的登山者の少ない登山道だけを通るルートです。空木岳の山頂は通りませんが、静かな稜線を歩いて南駒ヶ岳を含む3つの山頂を通る贅沢なコースです。最初に紹介したコースよりも、急な登りや岩場が長くなります。

合計距離: 19.55 km
最高点の標高: 2807 m
最低点の標高: 1094 m
累積標高(上り): 3088 m
累積標高(下り): -3032 m

【体力レベル】★★★★★
日帰り
コースタイム:15時間20分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★☆☆
・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【1日目】
伊那川ダム上駐車場(60分)→福栃平(60分)→下のコル(120分)→御嶽山見晴台(90分)→越百小屋(宿泊)

駐車場すぐの林道入り口ゲートからスタートです。ゲートの脇を通れるようになっていますので、そこからゲートを越えて進みましょう。しばらくは歩きやすい緩やかな上りの林道が続きます。

林道入り口

撮影:sawa

福栃平で分岐ですが、今回は右手の越百山方面へ。ここから本格的な登山道になり、登りの傾斜もきつくなります。無理のないペースで進みましょう。

登山道入り口

撮影:sawa

木の根が這う、樹林帯の中の登山道を登ります。少し勾配が急ですが、木漏れ日が気持ちの良い登山道です。足元には時折かわいらしい花を見ることも。途中水場や見晴らし台があるので、適宜休憩を取りましょう。

越百山への道

撮影:sawa

一日目は越百小屋に宿泊。赤い外観のかわいらしい印象の山小屋です。翌日の稜線歩きに備えて早めに休みましょう。

越百小屋

【2日目】
越百小屋(60分)→越百山(90分)→仙涯嶺(110分)→南駒ヶ岳(285分)→福栃平(45分)→伊那川ダム上駐車場

2日目は最初に越百山の山頂を目指します。1日目に続き、スタート直後は樹林帯の中の登山道を登ります。徐々に景色が開けてきたら越百山の山頂に到着です。早朝に到着できれば、静かな夜明けの景色を楽しむことができます。もちろん、日中も周囲の山々見渡せる最高の景色が広がります。

越百山

提供:ヤマレコ/Tarkun(越百山から見た白山、御嶽山、乗鞍岳、穂高岳)

越百山山頂からは歩きやすい登山道。花崗岩の白とハイマツの緑の景色の中、まるで周囲の景色を独り占めしているかのような、贅沢な稜線歩きがしばらく続きます。

越百山稜線

撮影:sawa

次に向かう山頂である仙涯嶺に近づくにつれ、足元が岩場にかわります。夏は岩間にかわいらしい高山植物を見つけることができるかも。少しずつ勾配が急になり、切り立った岩場も通過します。十分に気を付けて進みましょう。

鎖場

提供:ヤマレコ/Tarkun(コース中のロープ場)

仙涯嶺の山頂を越え引き続き険しい岩場を進むと、今回の目的である南駒ヶ岳山頂に到着です。周りの景色を眺めながら、静かな山頂で過ごす時間を存分に楽しんで。

南駒ヶ岳山頂

提供:ヤマレコ/Tarkun(南駒ヶ岳山頂)

山頂での静かな時間を満喫したら、北沢尾根方面へ。見晴らしのよい稜線歩きも終わりです。徐々にハイマツの生い茂る登山道に代わり、樹林帯の中に戻っていきます。急な下りを終えたら、最初に歩いた林道に合流し、駐車場でゴールです。

林道

撮影:sawa

③上級者向け■空木岳~南駒ヶ岳~越百山周回ルート(2泊3日)

空木岳の山頂と静かな稜線歩きの両方が楽しめる、これまでに紹介したの①②のコースを合わせたちょっと欲張りな周回コースです。少し歩行距離も長くなるので、体力に自信のある方向け。2泊3日かけて回ります。

合計距離: 26.28 km
最高点の標高: 2835 m
最低点の標高: 1094 m
累積標高(上り): 4414 m
累積標高(下り): -4358 m

【体力レベル】★★★★★
日帰り
コースタイム:17時間10分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★★★☆
・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

【1日目】
伊那川ダム上駐車場(60分)→福栃平(60分)→下のコル(120分)→御嶽山見晴台(90分)→越百小屋(宿泊)
1日目は、2番目にご紹介した【越百山~南駒ヶ岳周回ルート】と同じルートです。

【2日目】
越百小屋(60分)→越百山(90分)→仙涯嶺(110分)→南駒ヶ岳(50分)→赤梛岳(90分)→空木岳(60分)→木曽殿越(木曽殿山荘泊)

2日目の前半は【越百山~南駒ヶ岳周回ルート】、南駒ヶ岳山頂から空木岳までは、最初にご紹介した【池山登山口~空木岳~南駒ヶ岳往復コース】と同じルートです。
空木岳山頂から、木曽殿山荘方面へ向かいましょう。傾斜がきつく、岩場の険しい下りです。下のほうに小さく木曽殿山荘が見えてきますが、慌てずにゆっくりと。

木曽殿小屋への下り

提供:ヤマレコ/Tarkun(空木岳から木曽殿山荘への下り)

【3日目】
木曽殿越(木曽殿小屋)(150分)→6合目つり橋(90分)→4合目金沢土場(80分)→伊那川ダム上駐車場
木曽殿越からは、樹林帯の中の登山道を下ります。長い下りです。途中、水場や見晴らし台がありますので、休憩をしながら進みましょう。

登山道

撮影:sawa

途中、沢にかかる小さなつり橋を渡ります。下を流れる水がとてもきれいで涼しげ。登山道の下りもあと少しです。

つり橋

撮影:sawa

五合目から少し進んだうさぎ平で登山道は終了。ここから先は歩きやすい林道が5km以上続きます。金沢土場の分岐で伊奈川ダム上駐車場方面へ。分岐から約1時間半で駐車場に到着です。

ウサギ平

撮影:sawa

南駒ヶ岳周辺の小屋情報

南駒ヶ岳周辺には、避難小屋も含めて複数の山小屋があります。ご自身の体力・スケジュールに合わせて選び、無理のない安全な登山にしましょう。なお、営業小屋は冬季休業していますので、必ず事前確認をしてください。

池山小屋

池山小屋

①のコースにて通る山小屋です。通年解放されている無人の避難小屋です。トイレと水場(冬は凍結の可能性あり)が近くにあります。

所在地:池山登山道上、林道終点より2.4km(徒歩約70分)の分岐地点
電話番号:0265-83-2111(駒ヶ根市観光推進課)
営業期間:通年解放
収容人数:20名
テント場:なし

料金
素泊まり1,000円(協力金として)

空木平避難小屋

①のコースの復路にて通る山小屋です。2003年に改装された木造の比較的きれいな無人の避難小屋です。トイレと水場(夏は枯れる場合あり)があります。通年開放していますが、積雪期は使用できないのでご注意ください。

所在地:空木岳山頂東側、山頂まで1.1km(徒歩約45分)、標高2520mの地点
電話番号:0265-83-2111(駒ヶ根市観光推進課)
営業期間:通年解放(ただし積雪期、残雪期は使用不可の場合あり)
収容人数:15名程度
テント場:なし

料金
素泊まり1,000円(協力金として、任意)

駒峰ヒュッテ

駒峰ヒュッテ

①、③のコースにて通る山小屋です。空木岳の山頂直下にあるので、空木岳で朝日を楽しみたい方にお勧めの小屋です。夏の営業期間中は、カップメンやアルファ米などの販売もしていますが(数に限りあり)、食事提供はなく自炊のみとなります。

所在地:空木岳山頂すぐ下、標高2800m地点
電話番号:0265-83-6816(駒峰山岳会)
080-8483-6649(混雑状況確認や緊急時用小屋衛星携帯、営業期間中のみ通話可能)
営業期間:7月中-10月中旬 ※ただし9月-10月中旬土日祝のみの営業。10月下旬から7月上旬は避難小屋として土間(4~5人)のみ開放。
収容人数:32名
テント場:なし

料金
素泊まり(寝具あり)4,500円
素泊まり(寝具なし)3,500円

摺鉢窪避難小屋

摺鉢窪避難小屋

①、③のコースのにて通る無人の避難小屋です。摺鉢窪カールの中に位置しています。トイレと水場(要煮沸)があります。通年解放していますが、冬季は使用できないこともあるので確認が必要です。

所在地:摺鉢窪カール ※赤梛山と南駒ヶ岳の中間地点の分岐より0.4Km(約40分)下った、標高2550m地点
電話番号:0265-86-6780((一財)まちづくりセンターいいじま)
営業期間:通年解放
収容人数:30名
テント場:なし

料金
素泊まり1,000円(協力金として)

越百小屋

越百小屋

②、③のコースにて通る山小屋。赤い外観がかわいらしく、夕食時のご主人との会話を楽しみに訪れる登山者もいるアットホームな小屋です。営業期間外も、一部が避難小屋として開放されています。

所在地:遠見尾根上、越百山山頂手前1km(約60分)、標高2340m地点
電話番号:090-7699-9337(伊藤憲市)
営業期間:7月上旬~10月下旬(完全予約制)
収容人数:20名
テント場:なし

料金
1泊2食9,000円(完全予約制)

木曽殿山荘

木曽殿小屋

撮影:sawa

③のコースにて通る山小屋です。空木岳稜線上に位置し、空木岳・南駒ヶ岳など迫力ある姿を間近に眺めることができます。営業期間外も、一部が避難小屋として開放されています。

所在地:空木岳・東川岳鞍部、空木岳山頂手前1km(約90分)、標高2587m地点
電話番号:0573-72-4380(木曽殿山荘管理者)
営業期間:7月初旬~10月上旬
収容人数:80人
テント場:なし

 

料金
1泊2食8,500円(寝具付き、予約制)
素泊まり5,500円(寝具なし)

南駒ヶ岳の登山口へのアクセス・駐車場情報

今回ご紹介したコースに出てくる登山口は2つ。それぞれの登山口までのアクセスなどをまとめました。

池山林道終点へのアクセス

①のコースで使用する登山口です。マイカーやタクシーの場合は、池山林道終点・その0.2km手前など、いくつかの駐車場が利用可能。崩落などにより林道が通行止めになっていることも多いので、事前確認が必要です。約2.5km手前の駒ヶ池までならバスで向かうこともできます。

【車の場合】
中央自動車道駒ヶ根IC – 県道75号線 – 池山林道終点

<駐車場>
駐車可能台数:約20台
トイレ:あり

※駐車スペースが狭く、災害などによる林道工事で通行止めになっている場合もあります。満車時は手前の駒ヶ池までの間にいくつか駐車スペースがありますので、そちらを利用してください。

【バスの場合】
JR飯田線 駒ヶ根駅 – 駒ヶ岳ロープウェイバスで駒ヶ池バス停へ(約12分/370円)。林道終点の登山口まで2.4㎞(約90分)
バス問い合わせ:0265-72-5111(伊那バス)/0265-83-3107(中央アルプス観光)

伊那バス

中央アルプス観光

伊奈川ダム上駐車場へのアクセス

②③のコースで使用する登山口です。公共交通機関ではアクセスできず、マイカー等で向かうことになります。最寄りのJR中央本線須原駅からかなり遠いので、タクシーではなくマイカーやレンタカーがおすすめ。

【車の場合】
中央自動車道伊那IC – 国道361号 – 国道19号 – 県道265号 – 伊奈川ダム上駐車場

<駐車場>
駐車可能台数:約50台
トイレ:なし

あなただけの静かな稜線歩きを

南駒ケ岳

出典:PIXTA

人気のある中央アルプスの中でも、本当に登山の好きな人だけが登る南駒ヶ岳。険しい岩場もありますが、多くの人で賑わう百名山とは一味違った、静かな稜線歩きを存分に楽しむことができます。目の前に広がる雄大な景色が、まるで自分だけのものになったような不思議な感覚。今年の夏は、そんな贅沢な時間を南駒ヶ岳で過ごしてみませんか?

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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