山にゴミ箱はありません


持ち帰る、ってどこまで?

山もゴミ箱じゃありません!

ごみだらけの山へ行きたいですか?
登山者が山に少しずつでもごみを捨てるようになったら、塵も積もれば山となり登山道や山頂はあっという間にごみで一杯になってしまいます。ごみは外から持ち込まれ、本来そこになかったもの。植生や自然環境に確実に影響を及ぼします。そうなってしまったら、山の所有者(または管理者)がその山へ入れないように規制を行うかもしれません。何よりもそんなごみだらけの山へ、せっかくの休日を使って行きたいと思うでしょうか?
「ちょっとぐらいいいや」は、最終的に登山ができなくなってしまう可能性を秘めていることを、今一度肝に銘じておきましょう。
【登山の準備】食べ物のごみを減らすテクニック
では、なるべくごみを出さないよう持ち物に工夫を凝らすことが私たちのやるべきこと。余分な持ち物を減らせば、ごみの発生量もその分減りますし、荷物の軽量化にも繋がります。ここでは、食料品のごみ減量テクニックを紹介します。包装をできるだけ解く!
最近のお菓子は外袋の中に個別包装してあったりと、何かとごみがでやすいパッケージになっています。これら包装を解いて1つの容器・または袋にまとめるとごみの減量につながります。
写真のような個包装も、なるべく家で剥いてひとまとめにしましょう。ジップロックなどのチャック付きポリ袋が便利です。
山ごはんの材料もとにかく小分けにする!
山ごはんに使う食材は、事前に使う大きさにカットしておくと便利です。野菜の皮などの無駄なごみが出ない他、調理の時間短縮にもなります。


【登山中】ごみを集める場所を決めておく
ごみが発生したらすぐに片づける。そうした心構えとともに、“どこにごみを集約させるか”を決めておくと便利です。ゴミを入れるものを常に手の届くところに!
ゴミ袋をザックの奥底にしまっていては、集めるのが大変。ズボンのポケットやザックの外付けポケットなど、あちらこちらにごみがとっ散らかってしまいます。「とりあえずいったん全部サコッシュに入れる!」「ザックのサイドポケットに入れる!」など集める場所をあらかじめ決めておきましょう。また、サッと取り出せるコンパクトなごみ袋を持ち歩くのも有効。この商品を手の届きやすいところに繋げておけば、仲間にもすぐ分けてあげられます。
携帯用ゴミ袋 骨型ケース付き 袋15枚付き
【素材】
ケース:ポリプロピレン
袋:ポリエチレン
【サイズ】
ケース:約8.5cm
袋:約22×31m
ケース:ポリプロピレン
袋:ポリエチレン
【サイズ】
ケース:約8.5cm
袋:約22×31m
袋も取りやすいですね。
今まで、袋がバック内でぐちゃぐちゃしていたので、まとまってよかった。
出典: 楽天みんなのレビュー
山ごはんのゆで汁、残ったスープも捨てちゃダメ
前の項目でも説明しましたが、食材類は、ゆで汁やスープの飲み残しなどの液体であっても、山に廃棄するのはNGです。飲み切るのが難しい場合はそもそものスープを少な目にしたり、ボトル容器があれば行きは食材入れ、帰りはごみ入れとして活用することができます。 ナルゲン Tritanカラーボトル 広口0.5L
素材:飽和ポリエステル樹脂、ポリプロピレン
耐熱温度:本体/100℃、キャップ/120℃
耐冷温度:本体/-20℃、キャップ/0℃
耐熱温度:本体/100℃、キャップ/120℃
耐冷温度:本体/-20℃、キャップ/0℃
【下山前】ごみはなるべく小さく!
かさばるごみをそのままにしておくと、ザック中がごみで一杯になりかねません。ここでは山で出たごみをコンパクトにまとめる方法やアイテムをご紹介します。ゴミはなるべく小さくまとめる!
例えば、食べ終わった後のコッヘル。山では水が貴重なため、洗うことができません。ティッシュ(ウェットタイプを含む)を使って拭くのが一般的ですが、ここでもこうしたごみが発生してしまいます。
こんなお助けアイテムも!
山で出たごみを収納し、持ち帰るためのバッグです。ザックに外付けできるので、下山時は荷物が減りパッキングがしやすくなるという嬉しい効果も。匂いや水分が漏れにくい構造となっており、容量も4リットルと十分な収納力を備えています。モンベル O.D.ガベッジバッグ4L

<スペック>
【素材】70デニール・ナイロン(ハイドロプロ®コーティング)
【重量】55g
【カラー】ブルーブラック(BLBK)
【サイズ】28×40cm
【容量】4L
ごみをまとめるのは、多少面倒ではありますが、ここは丁寧にやっておきたい所です。ザック内にごみの水分が漏れ出し、他の荷物を汚してしまったなんて避けたいですよね。慣れればごみのコンパクト化もスピーディに行えますし、ごみのまとめもパッキングの大切な要素。きっちりまとめられたら、登山の想い出と一緒に自宅まで持ち帰りましょう。