―なるほど、やはり尾瀬は花々が豊かなんですね。では、花以外でこの時期のとっておき、みたいな情報はありますか?
そうですね~、特に写真が趣味の人におすすめなのが早朝の上田代ですね。山の鼻から上田代にかけて池塘(ちとう・湿原にできる池沼)が点在しているので、この時期には朝霧がたくさん出るんです。その霧が動いている感じがまさに神様のように見えて、私は「上」田代を「神」田代と読み替えてます(笑)
去年の尾瀬のフォトコンテストで最優秀に選ばれた作品も、その上田代で撮られたものなんですよ。あとは、やっぱりホタルですね。
―ホタルですか! 保護財団のスタッフさんもおっしゃってました。
ええ、夏の風物詩です。至仏山荘の傍の清流でも数多く見られるんですが、山荘に寄ってくるので、部屋から見えることもあります。朝霧もそうですが、両方とも尾瀬に泊まらないと体験できないので、ぜひ宿泊してゆっくり楽しんでほしいですね。
今が見ごろの尾瀬に遊びにきて!
尾瀬の中心となる尾瀬ヶ原や尾瀬沼にも夏が到来し、ニッコウキスゲをはじめ多種多彩な夏の花々が咲き始めました。同時に、カルガモなどのシーズンを通して見られる鳥類の他、ホタルやトンボ、蝶々など様々な昆虫たちにもお花畑で出会えるようになってきます。もちろん、人工の光が少ない高所ならではのロマンチックな星空も見どころの一つ。自然の魅力がたっぷり詰まった夏の尾瀬に、ぜひ遊びにきてくださいね。