沖縄の山|青い海が見られる絶景登山!ココでしか出会えない貴重な動植物も

2018/07/05 更新

沖縄といえば「青い海」のイメージが強いかもしれませんが、沖縄本島北部のヤンバル(山原)と呼ばれるエリアや、西表島など自然豊かな島など、多くの自然が広がります。周囲に標高の高い山がないため山頂からは青い海を見渡せる山も多く、一度は見てみたい絶景スポットがたくさん!また、動植物も多く生息しており、ここでしか出会えない動植物がたくさんあるのも魅力!今回は本島・離島それぞれのおすすめの山を厳選して紹介します。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

昔のままの大自然が残る沖縄の山

出典:PIXTA
沖縄と聞くと、キレイな海や南国リゾートをイメージする人が多いのではないでしょうか。しかし、沖縄には意外にも多くの山があるんです。山頂からは真っ青な海をバックにした絶景をみる事ができたり、沖縄にしかいない貴重な動植物に出会えたり。沖縄でしか味わうことのできない山の魅力がたくさん!今回はそんな沖縄県の山を厳選して紹介します。


《沖縄・本島》
与那覇岳(ヨハナダケ)
名護岳(ナゴダケ)
石川岳(イシカワダケ)
嘉津宇岳(カツウダケ)
安和岳(アワダケ)

《沖縄・離島》
【西表島】古見岳(コミダケ)
【石垣島】於茂登岳(オモトダケ)
【伊江島】城山(ぐすくやま)
【久米島】宇江城岳(ウエグクスダケ)
【与那国島】宇良部岳(ウラブダケ)

沖縄登山での注意点!

沖縄の山は、標高がさほど高くありません。観光のついでにそのままハイキングできる山もたくさんあります。しかし沖縄の山にはハブ・スズメバチ・アフリカマイマイ・サソリ・ヒルなど、様々な危険生物が多く生息しているため、油断は禁物。

さらにうるし科の植物も多く、うっかり触ってしまうと樹液で腫れることがあるので注意してください!長袖、長ズボン、手袋で肌の露出を抑えたり、靴もサンダルではなくスニーカー・登山靴を履くことをおすすめします。
また、本土と違い水場のある山はなく、冬以外のシーズンはかなり蒸し暑いので水分は必ず多めに持っていきましょう。

▼登山に行く前にチェック!


《沖縄・本島》でおすすめの山 5選

山頂から美しい海を眺めることが出来たり、珍しい動植物との出会いを楽しむことができる沖縄での登山。まずは沖縄本土でおすすめの山を5つ紹介します。また沖縄は那覇市周辺しか電車が通っていないため、レンタカーでの登山がおすすめ。

与那覇岳(ヨハナダケ)

与那覇岳 本島北部に位置する与那覇岳は標高503mで、沖縄本島の最高峰。国指定特別天然記念物のノグチゲラや、国指定天然記念物のヤンバルクイナ、準絶滅危惧種のシリケンヤモリなど珍しい生物も生息する、やんばる独特の雰囲気を味わえる山です。頂上付近は天然保護区域に指定されているため、登山道以外は立ち入らないようにしましょう。

与那覇岳 与那覇岳登山口の駐車場から登山スタート。登山道はしっかりと整備されいますが、倒木や木の枝の張り出しも多いので頭上にも注意しましょう。山頂は木々に覆われているため見晴らしは期待できませんが、熱帯雨林のジャングルを探検していようなアドベンチャー気分を味わうことができます。
登山口からの標高差は約180mとそれほど大きくないため初心者にもおすすめですが、山頂付近は藪の中を歩くため、普段着ではなくトレッキング用の装備をおすすめします。
与那覇岳登山口→与那覇岳→与那覇岳登山口(約120分)

【アクセス】
沖縄自動車道 許田ICー国道58号
与那覇岳 セラピーロード

名護岳(ナゴダケ)

出典:PIXTA
名護中央公園の中にそびえる標高345mの名護岳は、日本一早い桜の名所として有名。市街地からも近く、遊歩道や展望台が整備されているので登山初心者やファミリーにもおすすめです。ランの一種「ナゴラン(名護蘭)」は、この名護岳で発見されたことに由来していると言われています。

登山コースにはいくつかのコースがありますが、名護青少年の家から南展望台を経由するコースがおすすめ。登山道は整備されているので歩きやすいですが意外と傾斜がきついので、特に暑い季節はこまめに休憩をとりましょう。東シナ海と太平洋が一望できる山頂は気持ち良く、登山の疲れを癒してくれます。
名護青少年の家→南展望台→前岳→名護岳→登山路分岐→キャンプ場→名護青少年の家(約3時間)

【アクセス】
沖縄自動車道 許田ICー国道58号を名護方面ー東江4丁目北を右折ー東江2丁目を左折ー一つ目の信号を右折ー道なりに山を10分
名護岳 ハイキングマップ

石川岳(イシカワダケ)


出典:Googlemap
沖縄県の中部にある石川岳は標高204m。低山ながらも植生豊かな山で、西側には石川市民の森、東側には石川少年自然の家があり、自然体験学習の場として親しまれています。山頂からは石川市内の町並みや美しい海など絶景が広がります。
石川岳 県立石川少年自然の家からの登山コースはA・B・Cの3コースありますが、今回は往復1時間半程度で登れるBコースを紹介します。登山道はスタートから険しい山道。その名の通り息が切れるほどの急斜面「息切れの坂」を登っていくと、1時間ほどで山頂へ到着します。さまざまな生き物がいるので、探しながら歩いてみましょう。ヒルがいるので服装には注意!
石川少年自然の家→息切れの坂→石川岳→石川少年自然の家(約1時間30分)

【アクセス】
沖縄自動車道・石川IC下車ー10分

嘉津宇岳(カツウダケ)

名護市の西にそびえる嘉津宇岳(447m)は、与那覇岳・八重岳に次ぐ沖縄本島での標高第3位の山。石灰岩が浸食してできたカルスト地形で、ヤマアイやカツウダケエビネなど植物地理学上、貴重な種類の植物が多く見られます。国の天然記念物であるアカヒゲ(コマドリの仲間)なども生息する植生豊かな山なので、ゆっくりと自然観察をしながら登るのがおすすめ。

嘉津宇岳登山口広場から登山スタート。亜熱帯特有のジャングルのような森の中を30分ほど登っていくと、突然視界が開けて山頂へ。周りに遮るものがなく、古宇利島や辺戸岬、辺野古の海などが一望でき沖縄の地形を360度満喫できます。
登山口広場→嘉津宇岳→登山口広場(約1時間)

【アクセス】
沖縄自動車道・許田IC下車ー国道58号

安和岳(アワダケ)

安和岳(432m)は日本で唯一の円錐カルスト地形が見渡せる山で、地元では本部アルプスと呼ばれています。山頂からは、美しい海や名護湾が眼下に広がり、晴れていれば伊江島の風力発電や水納島も見ることができます。カルスト地形の石灰岩が尖っているため、登山の際にはグローブや軍手等があると安心です。

三角山
出典:ヤマレコ/satoshi7604 (三角山からの眺望)
今回は安和岳と三角山も一緒に回るコースを紹介します。まず、勝山公民館の先のシークワーサー畑の道を進み、やがて涸れた沢を登ります。分岐を示す標識を安和岳方面へと向かい、滑りやすい箇所もある斜面を登っていくと名護湾の眺めが美しい安和岳山頂へと至ります。安和岳からは尾根筋を降りて三角山へ向かいます。三角山からは、嘉津宇岳への眺望が広がります。
登山口→沢奥分岐点→安和岳→三角山→登山口(約5時間30分)

【アクセス】 
沖縄自動車道・許田IC下車ー国道58号

《沖縄・離島》でおすすめの山 5選

沖縄周辺にはいくつもの離島があり、それぞれの島ごとの特徴をもった魅力的な山々がたくさん。次はそんな沖縄の離島にある山を、島の魅力とともに5つ紹介します。

【西表島】古見岳(コミダケ)

西表島
出典:PIXTA(西表島のマングローブ)
【西表島ってどんな島?】
西表島は島全体の90%が亜熱帯の原生林で、島そのものが西表石垣国立公園に該当します。ジャングルとマングローブ林が島を覆い日本最後の秘境の島とも言われ高い人気を誇ります。イリオモテヤマネコなどの希少な動植物も生息し、沖縄の他の離島とはまた違った雰囲気を味わうことができます。

【古見岳ってどんな山?】
西表島最高峰である古見岳は標高こそ469.5mですが、亜熱帯の原生林がうっそうと茂る沖縄屈指の上級者向けの山といえます。山頂に至るまでに何度も渡渉し整備されていないジャングルのような森の中を進みます。登りごたえ抜群ですが遭難者が多いためガイドツアーへの参加を推奨しています。

ユツン川
出典:PIXTA
ユツン河口からスタートし、ユツンの滝までは踏み跡のある登山道を進みます。滝から先は藪漕ぎなどが必要な個所もあり、沢の渡渉も多く滑りやすい急登が続きます。頂上からは黒島や新城島などの島々の絶景が広がり、運がよければ波照間島まで見渡すことができます。なお、ヒルが出るので長袖長ズボン必須です。ムカデのような見た目の節足動物・ヤスデが多くいる場所もあるため、安易に木につかまったり腰を下ろしたりしないよう注意しましょう。

ユツン河口→ユツンの滝→古見岳→ユツンの滝→ユツン河口(約7時間30分)

古見岳ツアー

【石垣島】於茂登岳(オモトダケ)

出典:PIXTA(川平湾)
【石垣島ってどんな島?】
沖縄本島よりも温暖な石垣島は、首都圏からの直行便もありアクセスも良いため多くの観光客が訪れます。透明度の高いエメラルドグリーンの海や満点の星空、南国特有のグルメなどたくさんの魅力に溢れたリゾート地として人気です。

出典:写真AC
【於茂登岳ってどんな山?】
沖縄県の最高峰である於茂登岳の標高は525.5m。地元の人からは「ウムトゥダギ」を呼ばれており、古くから霊山として信仰の対象とされています。山の中腹からは宮良川と名蔵川が流れ出ており、滝も見ることができる水の豊かな山。熱帯雨林ならではの「ヘゴ」の大木が林立し、セマルハコガメやカンムリワシなど、さまざまな天然記念物の動植物に出会うことができます。

出典:PIXTA
登山口から山頂までは2km程の登山道。スタート地点から約700mのあたりには豪快な滝があり小休止にぴったり!滝からは山頂までは急登の熱帯雨林が続きます。山頂からは国の名勝に指定されている川平湾を一望。登山道は細いものの大部分が整備されており、市街地からもアクセスしやすいので、石垣島観光と一緒に登山を楽しむことができます。

奥の小広場→滝の標示→イタジイの巨木→於茂登岳→イダジイの巨木→滝の標示→奥の小広場(約1時間30分)
【アクセス】
バス:石垣市バスターミナル(米原キャンプ場線:系統番号11)→ おもとバス停(バス44分)→ 於茂登岳登山口(徒歩約30分)
南の島のバス 時刻表はこちら

於茂登岳ツアー

【伊江島】城山(ぐすくやま)

伊江島
出典:PIXTA(伊江島)
【伊江島ってどんな島?】
沖縄本島の本部港からフェリーで30分ほど、日帰りで行ける離島・伊江島。上空から見るとピーナッツのような形をしている島は、全周22kmほどなので、レンタサイクルで散策するのもおすすめ。毎年4月の下旬頃からGWにかけては「ゆり祭り」も開催され多くの観光客が訪れる、ゆりの名所でもあります。

城山 伊江島 タッチュー
出典:PIXTA
【城山ってどんな山?】

島のほぼ中央にそびえる標高172mの城山は「伊江島タッチュー」と呼ばれる島のシンボル。島人からは「グスク」の名で親しまれ、信仰の対象にもなっています。急な箇所もありますが階段が整備されていて、多くの観光客で賑わう人気の山。約15分程で登ることができる山頂からは360度の大パノラマが広がり、沖縄本島はもとより周辺の島々や眼下には伊江島の集落を望むことができます。

伊江島 タッチュー 城山
出典:PIXTA
展望台の駐車場から城山登山口のアーチをくぐり階段を登ります。勾配はきついですが、木々の下を登るので日射しが遮られ心地いい道。頂上からはエメラルドグリーンの海が広がる大パノラマの絶景に感動!城山は満天の星が見られる星空スポットでもあるので、明るい時間帯だけでなく、夜に訪れるのもおすすめです◎

【アクセス】 
伊江港から車で10分、徒歩30分

伊江島ツアー

【久米島】宇江城岳(ウエグクスダケ)

出典:PIXTA
【久米島ってどんな島?】
久米島は沖縄本島から100kmほど離れた場所に位置する、沖縄諸島で最西端の島です。島全体が県立自然公園に指定されており、珊瑚でできた島として有名な「はての浜」をはじめ、日本の渚百選に選ばれた「イーフビーチ」、パワースポットの「ミーフガー」など豊かな自然を満喫できる場所がたくさん!

宇江城岳
出典:PIXTA
【宇江城岳ってどんな山?】

琉球王朝時代に建てられた城跡である宇江城岳は標高310m。久米島全体を一望できるほか、「はての浜」をはじめ、晴れていれば近隣の島や沖縄本島までも見渡すことができる、久米島随一の絶景スポットです。また、城跡からは中国輸入陶磁器の欠片が出土され、現在も発掘作業が行われている歴史的価値のある場所としても有名です。

宇江城岳
出典:PIXTA
宇江城岳へは駐車場や歩道なども整備されており、非常にアクセスしやすいことから観光客に人気。断崖絶壁の石垣は沖縄県内で最も標高の高い城跡であると言われており、頂上からは雄大な大パノラマを堪能することができます。人の手で石を積み重ねた歴史的価値のある貴重な石垣のため、絶対に城壁の上には登らないよう注意しましょう。

【アクセス】
久米島空港から車で30分

【与那国島】宇良部岳(ウラブダケ)

出典:PIXTA
【与那国島ってどんな島?】
日本最西端の島である与那国島は、日本で最後に太陽が沈む島として有名です。海の底に沈んだロマン溢れる海底遺跡をはじめとした数々の観光スポットやのんびりとした島の独特な風景など、人々を虜にする魅力に溢れています。

出典:PIXTA
標高231mの宇良部岳は与那国島の最高峰です。三角錐の容姿から「与那国富士」とも呼ばれ、山岳信仰の対象となっています。山頂からの景色も素晴らしく、町並みを一望。時期や気候によっては台湾の姿を見ることもできます。ただ、めったに見る事はできないため、見れたらラッキーかも?!また、世界最大級の蛾である「ヨナグニサン」の生息地として、付近一帯は県天然記念物に指定されています。

出典:PIXTA
山頂までは車道が伸びていて、頂上までは30分ほどで登ることができます。標識はありませんが一本道なので迷うことはありません。山中にトイレや水場はないため事前に準備してからいきましょう。

【アクセス】 
祖納集落(町役場)から車で約8分

沖縄の自然豊かな山を楽しもう!

ユツン川
出典:PIXTA
沖縄の山々は標高500mに満たない山が多い県ですが、山頂から見える美しい海や町並みの絶景は一度見たら忘れられません。南国ならではの植物や動物との出会いを楽しみながら、普段とは一味違った登山を楽しんでみてください!


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高橋 典子
高橋 典子

ハイクとキャンプをこよなく愛するフリーライター、高橋です。次はどこに行こうか地図を眺めるのが日課。人生のモットーは自由であること!

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