【脇の付け根が当たって痛い】ザックの“あるある”なお悩み、解決します!

「脇の付け根が締め付けられて痛い」「ヒップベルトがズレてくる」など、重い荷物を入れた登山ザックを背負っていると感じる悩み、ありませんか? ザックが合っていないのか、自分が間違えているのか…編集部で集まったギモンと解決法を、石井山専 新宿東口ビックロ店・副店長の木村さんにぶつけてきました!

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

1つは当てはまるかも? ザックのお悩み

尾瀬の木道を歩く登山者
出典:PIXTA
「食い込んでくる」「ベルトがズレてくる」など、登山ザックに関するお悩み、みなさんも1つや2つはあるのではないでしょうか? しかも日程が長くなって、荷物が重くなったり歩く時間が長くなったりすると、悩みもいっそう深刻なものに…。

教えて木村さん!

石山山専ビックロ東口・木村さん
撮影:YAMA HACK編集部
と、いうわけで今回は編集部で出た「ザックのお悩み」を、スペシャリストにぶつけてきました。答えてくださるのは石井山専 新宿東口ビックロ店・副店長の木村さんです。

ザックのお悩み4連発! これって何が原因?

①ショルダーベルトが脇の付け根に当たって痛い!

編集部(以下:編):一番編集部の中で多かった悩みが、「ショルダーの内側が当たったり食い込んだりして痛い!」ってことだったんです。

ロードリフトストラップ
撮影:YAMA HACK編集部(ここ、の正式名称はロードリフトストラップ)
木村さん:それはズバリ「ここ引っ張りすぎ問題」ですね。

背中側がの三角ゾーン
撮影:YAMA HACK編集部(写真の場所が三角になるのが理想)
編:え!? めちゃくちゃ引っ張ってますよいつも!

木村さん:通常は、背中側のショルダーベルトとひもの形(写真参照)が三角になるのが理想の位置。でも、腰から順番に3点締めて、最後にここをギューッと引っ張りすぎる人がめちゃくちゃ多いんですよ。脇の付け根が痛いほとんどの原因はコレ。引っ張りすぎると、背中側にすき間ができて、内側が食い込んじゃう。

引っ張りすぎると浮く
引っ張りすぎるとくいこむ
撮影:YAMA HACK編集部
編:あ!ほんとだ!

木村さん:特に、女性の方が男性より胸の厚みと肩幅がないので、なりやすい方が多いです。ここの三角をいつも意識してあげると、解消できますよ。よく「ここが痛い」って言ってみんな買い替えにくるんだけど、そもそもの背面長が間違っている場合を除いて、だいたいはここを緩めると楽になる人が多いです。

編:へぇ~…なんか、最初にギューッとそこを引っ張ると「すごくフィットした!」と思うんですよね…でもそれは間違い。

木村さん:はい。あとでこっち(脇の付け根)の方が辛くなってきちゃいます。

②歩いているうちにヒップベルトがどんどん上がってくる

ヒップベルトが上がってくる
撮影:YAMA HACK編集部
木村さん:あ~…それは女性特有の悩みといえますね。それって「くびれてるから」なんですよ。最初は腰の位置でヒップベルトを締めても、ウエストの方が細いと、やっぱり細い方にずれ上がってきちゃうんですよね。

編:あ~なるほど…。たしかに、この悩みを言ってたのは女性でしたね。

木村さん:男性はストーンとしてますし。自分もヒップベルト、上がってもこないです。そして、その解決策は「都度直す」しか今のとこないですね…(笑)

編:直すしかないのかぁ~!

熱成型の機会
撮影:YAMA HACK編集部(お店にあった熱成型の機械)
木村さん:ただ日帰り用だと難しいんですけど、オスプレーの大型ザックなどであれば、ヒップベルトを熱成型して角度を調整できるモデルなどがありますよ。フィット感がよくなるとは思います。

ヒップベルトの動き
撮影:YAMA HACK編集部
木村さん:あとは、普通はヒップベルトは繋がって縫い合わせられているから、右が上がれば左が下がるし、こうやって(写真参照)ズレてきちゃう。でもグレゴリーは1点のみでヒップベルトが留まっているので、ザック自体がブレにくいという特徴があります。これもズレの軽減になりますね。

③めちゃくちゃなで肩なんですけど…

木村さん
撮影:YAMA HACK編集部
編:編集部になで肩男子がいまして…。「めちゃくちゃなで肩なんです!」という方におすすめのザックってありますか?

木村さん:うーん…どれ、っていうのはなくて…やっぱり個人で合う・合わないがありますから、実際に色々背負ってみてもらってはいるんですけど。

編:あ、じゃあ聞き方を変えます! 今まで木村さんがたくさん接客されてきた中で、「なで肩なんですけど…」というお客さんが選ぶことの多かったザック、教えてください!

木村さん:そうですね、そういうことで言うとオスプレーのケストレルでしょうか。ポイントはショルダーが結構内側に入っているところ。それでいて絶妙に胸のところは当たりにくいので、なで肩の人でも結構背負いやすいです。

オスプレーのケストレル
撮影:YAMA HACK編集部(オスプレーのケストレル。レディースはカイト)
アメリカのブランドなんですけど、日本人にも合うので人気なんですよね。容量は28、38、48の3種類ありますが、リッター数の割にそんなに大きくないので、売れ筋は38Lですね。

編:そうか。内側に入ってると、外にズレ落ちにくい。

ミレーのリッジ
撮影:YAMA HACK編集部(カリマーのリッジ)
木村さん:そういうこと。あとは、カリマーのリッジミレーのサースフェーなんかも人気ですよ。ただ、カリマーのパッドは比較的固いんです。それを痛いと思うか痛くないと思うかは人それぞれなので、僕は最初にカリマーを背負ってもらって、「ちょっと当たる」とか「痛いなぁ」って感じるお客様にはその後ミレー、オスプレーを背負ってもらうことが多いです。あとの2つは、クッションはあるんだけど比較的パッドが柔らかめにできているので。

④背中がびしょびしょになるのは、どうすればいい?

メッシュパネルのザック比較
撮影:YAMA HACK編集部(左が背面メッシュのザック、右がそうでないザック)
木村さん:それはもう背面がメッシュのザックにするしかないですね。ただ、メッシュにしたからといって完全に解決するわけではありません。汗は常に出てくるわけだから、メッシュだとムレにくいってだけで。マシになるよ、くらいの感じですかね。ただ、メッシュパネルのものは荷室が弧を描いたような形になるので、パッキングしづらいという点もあります。

編:何かを得る代わりに何かを捨てる…って感じですね。私、汗がひどいので背中とザックの間に手を入れて歩いてます。

木村さん:僕もそうですよ。グレーのTシャツなんか着てったら大変なことになります。(笑)

意外と知らなかったザックのアレコレ!

ザック売り場
撮影:YAMA HACK編集部
みなさんが抱えているお悩みはありましたか? ザックは山で使う道具や食料を運ぶための大事な相棒。ずっと背負って歩くわけですから、できるだけ自分に合った快適なものを使いたいですよね。使えば使うほど小さな気づきや悩みは出てくるはずなので、そんな時は本記事を参考にして頂くか、実際にお店に行って店員さんに相談してみるのも手ですよ!

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ザックのお悩みアイキャッチ
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YAMA HACK編集部
YAMA HACK編集部

YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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