ハイキングには何を持っていったらいいの?
自然に包まれて爽やかに運動するハイキングは、誰もが気軽に始められるアウトドアレジャーです。しかし、標高の高いコースや、未舗装路を歩くルートでは、街中で行うウォーキングやランニングとは違ったグッズが必要。持っていきたいアイテムや選ぶポイントを確認しながら、ハイキングを快適に楽しむ準備を始めましょう。
靴とリュックはアウトドア用のものを選ぼう
ハイキングでもっとも重要なアイテムが、靴とリュックサック。歩きやすい、背負いやすいといった、アウトドア用のものを準備しましょう。
山道を歩きやすい!ハイキングシューズ
ハイキングでは未舗装路も出てくるため、グリップ力の高いハイキングシューズがオススメです。独自のソールパターンで土、岩、木などに着地しても滑りにくく、歩きやすい特徴があります。また、足首を固定できるハイカットやミドルカットモデルには安定感があり、怪我を予防する機能も。
キャラバン C1_AC LOW
抜群のグリップ力が魅力のハイキングシューズ。防水透湿性もあり十分な機能を備えています。片足の重量は約390g。重さを感じない快適な履き心地も特徴の一つです。
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長時間歩くときは!リュック
荷物の持ち運びには、両手が自由に使えるリュックを準備しましょう。段差を越える時にバランスがとりやすくなり、また転びそうになった時には、両手が使えると安全です。ストックを使うときにも便利。長い時間の行動を考えると、荷物の重さが偏り疲れやすくなるショルダーバッグは避けた方が良いでしょう。
モンベル ハイキングパック23
日帰りハイキングに最適な容量の小型パック。突然の雨から荷物を守るパックカバーが標準装備されている。サイドメッシュポケットなど、抜群の収納力で使い勝手は抜群。
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雨・日焼け対策を忘れずに!
標高の高いハイキングコースでは天気の急変や日焼けに注意しましょう。雨で衣服が濡れると体温が急激に下がり、低体温症になる危険があります。また、天気の良い日は強い日差しを浴び続けるため、帽子などを準備して、しっかりと日焼け対策をしましょう。
晴れ予報でも必ず持っていこう!雨具
天気予報は晴れマークでも山は雨ということはよくある話。特に地面との温度差が大きくなる夕方などは、雨雲が発生しやすい時間帯なので注意が必要です。急な雨にもとっさに対応できるように、雨具は必ず準備しましょう。
【レインウェア】
レインウェアには上下に分かれているセパレートタイプがオススメ。足元が見やすく、歩きやすい特徴があります。コンビニ等で市販されているビニール製の雨具もありますが、透湿性があるアウトドア用を選ぶ方が良いでしょう。行動中に発生した汗を外に逃がしてくれるため、ムレを感じることがなく、雨でも快適に歩くことができます。
ミズノ ベルグテックEX ストームセイバーV(メンズ)
強力な耐久撥水加工、抜群の耐水・透湿性が特徴のレインスーツ。洗濯を100回しても水を弾くというから驚き。ベンチレーションポケットなど便利機能も充実しています。上下セット。
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【ポンチョ】
セパレートタイプ以外に、ポンチョもおすすめ。これは、リュックの上から被れる形状になっており、荷物を濡らす心配が無くなる優れもの。一枚の生地でできているので、コンパクトに収納できる点も魅力です。裾が広いので少々歩きにくいですが、風が弱い樹林帯などのコースでは十分に役立つでしょう。
モンベル トレッキング レインポンチョ
柔らかく軽量なレインポンチョ。すそに取り付けたコードを絞るとリュックサックに密着してバタつきを抑えることができます。ハイキング以外に野外フェスにもオススメ。
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標高の高い場所は紫外線も強い!日焼け対策
皮膚がんや白内障の原因になる紫外線。その強さは一般的に、標高が1000m高くなると0m地点と比べて約10%増加すると言われています。浴び続けることで身体に害を与える紫外線から身を守るため、日焼け対策を怠ってはいけません。帽子、サングラス、UVカットクリームなどを忘れずに準備しましょう。
【帽子】
帽子を被れば紫外線を防ぎながら熱中症も予防でき、転倒時に頭皮を擦り傷などから防ぐ役割も期待できます。撥水加工付のものは小雨から頭を守ることができ特におすすめ。ツバが広いハットタイプは紫外線カットに優れますが、キャップタイプも日焼け対策になります。
コロンビア ファイブヒルパッカブルブーニー
UPF50で日焼け対策にピッタリなブーニーハット。嬉しい撥水加工済み。汗を素早く吸収して蒸発させる素材を内側に使っています。コンパクトに収納できる便利なパッカブル仕様。
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【サングラス】
紫外線から目を守るサングラス。ついついブランドで選んでしまいがちですが、実際のフィット感を確認することも重要です。顔の形に合うサングラスを選ぶことで、長時間の装着でも頭が痛くならず、また鼻からズレる心配が減るため快適な状態をキープできます。視界が広いアウトドア用サングラスがオススメです。
スワンズ エアレス・ウェイブ アイスブルーレンズ
日本人の顔を想定してデザインされているため、海外メーカーよりフィットしやすい。着用を忘れるほど軽量で、長時間の使用でもストレスフリー。優しいホールド感も魅力です。
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【日焼け止め】
かいた汗で日焼け止めが落ちないように、ハイキングにはウォータ−プルーフのUVカットクリームを使いましょう。手で塗るタイプやスティック状で直接肌に塗るタイプなどがありますが、素早く塗り直しができるスプレータイプもオススメです。
コーセー サンカット 日焼け止めジェル 50(ウォータープルーフ)
最高のUVカット指数に加えて、汗をかいても紫外線カット効果が持続するスーパーウォータープルーフ仕様。女性には嬉しい化粧下地としても使え、化粧くずれを防ぎます。
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「万が一」に備えて持っていきたいもの
道迷いや下山が遅れて暗くなってしまった、転んで怪我をしてしまったなど。自然の中で起こり得る「万が一」に備えて、必携アイテムをチェックしましょう。
地図
山の中で起きる遭難で一番の原因が道迷い。これは標高が低い人里に近い山になるほど割合が多くなるといわれています。油断もさることながら、里山には登山道以外の踏み跡が多く、知らないうちに登山道を外れてしまうことがあります。ルート確認や現在地を把握するためにも、地図は必ず持つようにしましょう。
▼地図アプリも便利!
ヘッドライト
木々に覆われたハイキングコースでは、日が暮れ始めると途端に暗くなってしまいます。足元が見えにくくなり怪我や遭難につながるため、明るい時間内に下山することが大切ですが、万が一暗くなってしまった場合に備えてライトを必ず準備しましょう。懐中電灯よりも両手が使えるヘッドライトがおすすめです。
ペツル ティキナ
広範囲を照らすワイド照射で視野が確保しやすく、ボタン一つで照射モードを選択できる使い勝手に優れるモデル。重量85gと軽量。全天候型の防水性能で雨に降られても安心です。
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救急セット
バランスを崩して転んでしまった、トゲが刺さった、虫に刺されたなど。ハイキングで起こり得る簡単な怪我に対処できるように、救急セットを用意しましょう。必要なアイテムがセットになった商品が市販されています。
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忘れないで!水分やおやつも大事
ハイキングには水分とエネルギーが必要不可欠。体の中の水分は想像以上に汗として失われるため、十分な水を持ってでかけましょう。エネルギーを補給する食べ物も準備を忘れずに。
水分はたっぷりと持っていこう!
長時間歩き続けるハイキングではたくさんの汗をかくため、失われる水分も多くなります。街では喉が渇けば自動販売機で飲み物を買うことができますが、山の中ではそうはいきません。いつでも水分が補給できるように、水筒を用意しましょう。選ぶサイズは十分な量が入る大きめのものを選択するのがおすすめです。
ナルゲン カラーボトル 広口1.0L トライタンボトル
高い機密性とBPAフリーの安心素材で、世界中で愛されている水筒のトップアイテム。お湯を入れることも可能。行動食のミックスナッツやシリアルを入れる使い方もグッド。
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カロリー補給も忘れずに!
水分とともに減っていくのがエネルギーです。お腹が空くと最悪の場合、体が動かなくなってしまう危険性もあります。常にエネルギーを補給できるように、カロリーの高い食べ物を準備しましょう。かさばらず、歩きながら食べることができるチョコレートや飴やキャラメル、グミ、ミックスナッツなどがおすすめです。
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ハイキングにあると便利なグッズとは?
必ず必要ではないけれど、ハイキングをより快適にしてくれるおすすめアイテムがあります。トレッキングポールや座布団など。一度使ったたら手放せない便利グッズをご紹介。
トレッキングポール
歩行を助けてくれるトレッキングポール。坂道を下るときには膝への負担を軽減してくれる嬉しい機能があります。一本で使うモデルもありますが、両手で持つダブルストックが使いやすくておすすめです。
ブラックダイヤモンド トレイル
長さ調整には力がいらないレバー式。登り坂や下り坂で素早くサイズを調節することができます。収納サイズはコンパクトで持運びが簡単。同価格で小振りな女性モデルもあり。
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モバイルバッテリー
写真を撮ったり地図アプリを使ったり、山でも活躍する場面が多いスマートフォン。気づいたら充電がない。そんな状況になっても慌てないように、軽量で小さいモバイルバッテリーを持っていると安心です。
アンカー PowerCore II Slim 10000
iPhone8を3回以上もフル充電することができる大容量モバイルバッテリー。その他のスマートフォンも複数回の充電することが可能。スマートフォンに似たコンパクトサイズ。
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折りたたみ座布団
ベンチがない場所で休憩する時は地面に直接座らないといけません。そんな場面で役立つのが折りたたみ座布団。クッション性に優れ、地面の冷たさも感じません。コンパクトで軽量なアイテムが多く売られています。
エバニュー 折りたたみヒップマット
畳むと長方形になり、リュックのサイドポケットに差し込めるコンパクトサイズに。クッション性と断熱性に優れ、凹凸のある地面でも快適に休憩することができます。とても軽量で気軽に持ち運べる便利アイテム。
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服装は動きやすいもので!
ハイキングで使う服を一から揃える必要はありません。まずは持っているものの中から動きやすいウェアをチョイス。その上で、足りないアイテムを追加するのがオススメです。動きやすさの他にも選ぶポイントがいくつかあるので、必ず確認して最適な服を準備するようにしましょう。
ハイキングの服装の注意点は?
汗をかくハイキングでは乾きやすい化繊の服がオススメ。動きやすいようにストレッチ性の有無もチェックしましょう。さらに風を防ぐジャケットがあると一段と安心です。
・Tシャツ、シャツ:たくさんの汗をかくハイキングでは綿が含まれていない化繊の衣服がオススメ。汗を吸っても素早く乾くため、体が冷えるリスクを軽減してくれます。
・パンツ:上着と同じく化繊のものがオススメ。さらにストレッチするパンツだと坂道などで歩きやすく、スムーズに足を上げることが可能になります。
・羽織もの(マウンテンパーカーなど):標高が上がると気温が低くなるので、手軽に羽織れるジャケットタイプのウェアがあると便利です。撥水性のあるタイプは多少の雨を防ぐこともできます。
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楽しいハイキングは準備から始まっている!
待ちに待ったハイキング。素敵な思い出にしたいですよね。安全に快適に楽しむには、事前準備が欠かせません。ハイキングは出発前から始まっているのです。今回紹介したアイテムをチェックして、忘れ物がないようしましょう。自然を感じるハイキングでは素晴らしい感動が待っています。準備万全で楽しんで来てください!