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【これから登山を始める人へ】初めて買うレインウェア、どう選ぶ? お店の人に聞いてきた!(2ページ目)

上下セットのレインウェアがおすすめな理由

レインウェアとアルパインジャケット比較

出典:Amazon/Amazon(左が上下セットのレインウェア・右がマウンテンジャケット)

編:あの、上下セットについてなんですが、色んなメーカーからゴアテックス®のジャケットだけが発売されていたりするじゃないですか。なんか、デザイン的にはあっちの方がかっこいいんですけど…。

冨田さん:はい、そうおっしゃる方も多くいらっしゃいます。(笑)ただ、上下セットの方が、別売りで買うより安いです。これから登山を始める方なら、色々と買い揃えるのにお金がかかるじゃないですか。おっしゃっているような、いわゆる“マウンテンジャケット”や“アルパインジャケット”などと呼ばれているものはそれだけで5万円以上しますからね。

編:ひえ~…。たしかに、いかに出費をおさえるかは重要ですもんね…。

裏地比較

撮影:YAMA HACK編集部(右が一般的なゴアテックス®レインウェア、左が裏地ラミネート加工のレインウェア)

冨田さん:ゴアテックス®のレインウェア上下セットだと、だいたい4万円前後。ただし、これが軽量なものになればなるほど、技術があがってくるので比例して値段も上がります。

薄くて丈夫な生地を使ったり、裏地を使わずラミネート加工してあったりすると軽くなります。あとはジッパーの前についているフラップの有無も、重さに関係してきますね。ただし重いと生地が厚いので丈夫、という面もあります。このあたりは、実際に着比べて頂いて、あとはお値段と相談です。

フラップ尽き・なしのレインウェア比較

撮影:YAMA HACK編集部(右がフラップ付き、左がフラップなし)

マウンテンジャケットは、どういう時に着るもの?

編:ちなみにレインウェアって、ジャケットのみで売っているものとは何か違いがあるんですか?

冨田さん:いわゆるマウンテンジャケットと呼ばれるものは、1枚地でしっかりしていて、動きやすいように細かな立体裁断が施されていたりします。そのためお値段も高くなるんですね。あと大きな違いと言えば、フードが収納されているかされていないか。マウンテンジャケットは収納されていなくて、出っぱなしのものが一般的です。

フード収納部分

撮影:YAMA HACK編集部(フードが収納式のレインウェア)

編:それって、主にどういう理由でなんでしょう?

冨田さん:マウンテンジャケットを着用するシーンは、アイスクライミングとか、12本爪のアイゼンを付けて行く雪山とか、ヘルメットを装着するような山です。雪山ではグローブをした手でもサッとフードを被ってドローコードを引けたり、使い勝手の観点からそのようになっているんです。

編:なるほど。初めて買う場合は、たしかにそこまで想定する必要はないかもしれないですね。

冨田さん:はい。これから始められる方は、まずは最低限のものを準備して、そのうち登山レベルが上がってきた段階で検討するのがいいと思いますよ。

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