1番登場回数が多かった山はココ!
<北穂高岳(3,106m)>
穂高連峰の最北端にそびえる名峰・北穂高岳。西面の滝谷は壮絶な岩壁になっており、ロッククライミングの聖地とも呼ばれています。
滝谷の下部から、要救助者を三歩が担いで上げるシーン(1巻)や滝谷・ドーム西壁で三歩がアイスクライミングを楽しむシーン(4巻)も。ちなみに、北穂高岳は北峰と南峰に分かれており、通常は北峰を北穂高岳頂上と言います。そんな北穂高岳が登場する回数は約8回(編集部員のざっくり調べ)で、栄えある一位でした。
やはり、『岳』といえば穂高岳!
1番登場回数の多かった北穂高岳を含む、前穂高岳・奥穂高岳・西穂高岳などの穂高連峰の山々は、頻繁に『岳』に登場。作品中にその名を見ることができます。
また、要所要所に登場するのが、自然が生み出した荘厳な谷や尾根。そんな、訪れたことがない人には中々イメージがしづらい場所もご紹介します。
<吊尾根>
奥穂高岳と前穂高岳を美しいラインで結ぶ吊尾根。しかし、そのルートはかなり厳しい岩場が連続する岩尾根です。山麓から見るととても優美に見えるため、多くの登山者が憧れる稜線となっています。
9巻では三歩が冬の吊尾根で滑落者を救助。昴エアーのレスキュー隊員“牧”の格好良い姿も見ることができます。
<紀美子平>
上高地から穂高岳へのルートである「重太郎新道」は、今田重太郎によって開設されました。前穂高岳への取付である紀美子平は、その作業中に娘を遊ばせておいたことから命名されたと言われています。
奥穂高岳から緊張感とスリル満点の吊尾根を越えて、紀美子平でひと安心。14巻では紀美子平でコーヒーを飲む三歩の姿を見ることができます。
<前穂高岳>
前穂高岳は、穂高連峰の中で唯一長野県にのみ属する山です。最大の魅力は、穂高連峰から槍ヶ岳への大展望が楽しめる点。また、北穂高岳の滝谷と肩を並べるほどのロッククライミングのメッカでもあります。
7巻では、そんな岩場のバリエーションルートである前穂北尾根も登場しています。
<奥又白谷>
徳澤園から涸沢へと至る奥又白谷は、大きな石がゴロゴロするガレ場の続くコース。雪渓から流れる冷たい水が気持ちいい絶好の休憩ポイントです。奥又白谷は4巻と5巻に登場しています。
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西穂高岳周辺も見逃せない!
穂高連峰の南端、西穂高岳周辺も『岳』に登場しています。西穂高岳はロープウェイを活用できるものの、森林限界を超えたあたりの岩場の稜線歩きはアルペン的な魅力を十分に備えています。
2巻では、三歩が西穂高岳をどのように思っているかを知ることができますよ。
<千石尾根>
西穂高岳へ向かう千石尾根はかつてはボッカ道とされていました。眺望はほとんどなく、コメツガやオオシラビソが生い茂る樹林帯が続きます。6巻では、そんな千石尾根で道迷い遭難が発生してしまいます。
<天狗岩>
別名「天狗の頭」とも呼ばれる天狗岩。天狗のコルと間天のコルとの間にあるピークの事を言います。そのため、天狗岩の最頂部には「天狗岳山頂」という標識がたっています。
5巻には天狗の頭の東面で救助活動を行う三歩の姿が。
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