公開日:2018年4月1日(エイプリルフール)
2017年度の最新測量結果が発表!

日々進化する測量器具、そして衛星を使った上空からの正確な測量により、100年以上の長い歴史で山の標高は幾度も修正が加えられ、正確な値に近づいてきました。測量器具の進化だけでなく、地盤沈下や隆起により山の標高は日々変化しています。
そしてこの度、2017年度の最新標高成果が発表されました。その結果はこちら■2017年度標高ランキング■
1位 3776m 富士山<剣ヶ峯>
2位 3193m 北岳(南アルプス)
3位 3191m 間ノ岳(南アルプス)
4位 3189m 奥穂高岳(北アルプス)
5位 3180m 槍ヶ岳(北アルプス)
6位 3141m 東岳<悪沢岳>(南アルプス)
7位 3121m 赤石岳(南アルプス)
8位 3110m 涸沢岳(北アルプス)
9位 3106m 北穂高岳(北アルプス)
10位 3101m 大喰岳(北アルプス)
これまで3190mで同率3位だった間ノ岳(南ア)と奥穂高岳(北ア)でしたが、今回の標高成果によって間ノ岳が単独3位に躍り出る結果に!一方で奥穂高岳は1mダウンの3189mにとどまりました単独3位の快挙の裏に隠された、涙なしには語れない3つの過去
これだけの標高がありながらこれまで多くの人に注目されなかった間ノ岳。他にも様々なかわいそうな境遇があります。①長い間、標高4位だった問題

②割と雑なネーミング問題

間ノ岳は南アルプスを代表する縦走路、白峰三山の真ん中の山。北岳と農鳥岳に挟まれているから、その山の由来は間の山ということで「間ノ岳」と言われています。日本百名山にも選ばれているのに、日本200名山の農鳥岳よりも名前の由来がちょっと雑な感じがしませんか?
③山容が特徴なさすぎ問題

標高単独3位の背景には、編集部の並々ならぬ努力の跡が…

「なんとか間ノ岳をメジャーにしたい!」、「人気の山にしたい!」そんな想いから奥穂高岳の山頂の石を間ノ岳に持っていき、ケルンを作るという壮大な間ノ岳標高アッププロジェクトを敢行。
これによって奥穂高岳の標高は1m下がり、その分間ノ岳の標高が1m上がる計算になります。今回は最もシンプルなピラミッドの形状を想定。1辺が10センチの立方体の石と仮定して最低でも10段になるということで、早速持ち運ぶのに必要な石を算出してみました。



山頂に作ったケルン。「これで1mアップは余裕やろ!」と満足そうな編集部員の声が聞こえてきました。
抜群の眺望!南アルプス・間ノ岳にきて!

※この記事はエイプリルフールの企画記事です。間ノ岳・奥穂高岳の標高は変わっておらず、ケルンづくりもネタです。
山の石は持ち出さず、景色を楽しむにとどめるようにしましょう。また、ケルンを積んだところで標高が変わることはありません。
――でも、間ノ岳は本当に素敵なところなので、ぜひ行ってみてくださいね!