「道迷い」編
ルートを誤り引き返し、予定より遅れたため日が暮れてしまった。その後、分岐を見落とし気づいたときには完全にルートを見失い引き返せなくなった。
残雪期の爺ヶ岳で、南尾根を誤ったトレースを辿り扇沢方面に進んでしまったこと。気づいた時には腐った雪の急斜面で、慎重に冷静に引返してどうにか遭難せずに助かった。
「道迷い」についての意見は多く見受けられました。人が多く道が整備されている山では道迷いのリスクも減りますが、基本的には地図やGPSの装備を忘れずに。もちろん装備だけではなく、読図の技術もしっかり習得しておきましょう。
「装備」編
トレランの装備で春山に行ったら、帰り道が崖のような道で雪が凍っていてツルツル滑ったこと。
9月末夏山装備で遠見尾根から五竜岳を目指したが途中から雪になり、計画以上に時間がかかった。途中ビバーグも考えたが、真っ暗になってあたりが見えずにハイマツに足を取られて何度も転がりながら白山を下って、何とか五竜山荘に到着。テン泊できずに急遽山荘泊したこと。
冬、低山だったけど風が強くて、寒さで体の震えが止まらなくなったとき。雪も多くてうまく歩けなくなって、これはヤバいと思った。
軽装や装備不足は命の危険を招きます。天候の急変も絶対にないとは言い切れません。あらゆるパターンを想定して、「自分がもっとも快適に登山ができる装備一式」を確立していきましょう。
なかなか山行回数を重ねないと見えてきませんが、すべての山での経験が改善に活かされるはず。学びを得た方の、こんな例もあります。
ホワイトアウトの中、コンタクトが外れた(後にわかる)。スマホは地図検索中に手から落ちて滑落し、連絡手段もなし。先行パーティの戻りを1時間程待ったが、戻って来ないため恐る恐る下山して、何とか事なきを得た。 それ以降はGPSを購入してスマホも2台持ち。登山時はメガネに、登山届けは事前にネットで、山岳保険に入り、ツエルトは必ず持参しています
「計画」編
目的の山を制覇した後時間があったのでもう一つ山頂アタック試みたが、ハードな山行であったため同伴者が膝を負傷し、負傷者に合わせて降りていたけど日が暮れ、ライトもなかったので手探りで下山したとき。
残雪期に県内の低山に行ったが、予定コースが雪屁に遮られており、引き返すにも滑落の危険を感じたコースを通ってきたため、進退窮まって悩んでしまった。もう一本ルートがあることを思いだし、何とか無事に下山できた。
登山始めた頃、ほとんど下調べもせず、地図も持たずに杓子山〜二十曲峠を縦走しようとして、立ノ塚峠での分岐、案内板は3方へ分岐だったが、道は4方に別れてて行ってはいけない方向へ行ってしまい、沢にあたり道がなくなってしまった。そのまま沢沿いに降るか、目の前の崖を登るか…..結局元来た道を戻ったんが、来た時は感じなかったがほとんど踏み跡もなく道も不明瞭で、2時間位さまよってやっと分岐までたどり着いた。遭難寸前というか、プチ遭難。本当に怖かった。事前の下調べ、地図持参は絶対に欠かせないと思った。