自然を感じに、ハイキングへ出かけよう!

そんなあなたにはハイキングがおすすめです!
登山/トレッキング/ハイキングって、どう違うの?

これらはどう違うのでしょうか? 何となく違いはイメージできますが、いざ説明するとなると答えに窮する人もいるのではないでしょうか。
これら3つは「目的」が違うのです!「登山」とは山頂を目指すこと。それに対して「トレッキング」は、山頂を目指すわけではなく山の中を歩くことを目的としています。
「ハイキング」はトレッキングに近いものがありますが、もっとライトに軽装で風景を楽しんだり自然の中をのびのびと歩くイメージです。トレッキングはハイキングよりも山奥に入って悪路を歩くこともありますが、ハイキングの場合はそこまでの道はほとんど歩きません。いきなりきつい登山やトレッキングは無理!というひとも、ハイキングなら気軽に楽しむことができます。
初心者におすすめの関東日帰りハイキングコース14選
ここでは、特に登山技術や体力を必要とせず、初心者でも楽しみながら気持ちよく歩けて、ハイキングを満喫できるコースのある山を紹介します。
高尾山【東京都】

ミシュランの三ツ星にも指定され、年間300万人近い人が訪れる世界的な観光・登山スポットでもあり、ケーブルカーが中腹まで敷設されているので初心者も登りやすい山です。メインコースの表参道を通って登るコースは、全体の9割が舗装路なのでスニーカーでもOK。頂上から見える富士山をはじめ、展望スポットから見渡せる都心の風景は格別です。
登山口への主なアクセス:
京王線「高尾山口」下車。
三頭山【東京都】

起点となるのは「東京都檜原都民の森」内にある「森林館」。ここから6つの散策コースが設定されているので、コースタイムや体力などでどのコースを歩くか、選んでみましょう。特に全長1km、片道20分という手軽な「大滝コース」は、東京都初の森林セラピーロードに認定されているので、癒し効果抜群!
落差33mの三頭大滝や、森林館から三頭大滝まで1km近く続くウッドチップロードもあり、いずれのコースも自然の美しさを堪能できるハイキングコースとなっています。頂上から眺める富士山の雄姿も格別です。
登山口までの主なアクセス:
JR五日市線「武蔵五日市」駅下車。西東京バス「数馬・都民の森行」乗車、「数馬バス停」にて下車。無料連絡バスに乗車し、都民の森へ(武蔵五日市駅より約75分)。
御岳山【東京都】

山の中腹までケーブルカーが敷設されており、利用すれば山頂まで標高差が100m程度と、初心者も気軽に登ることが可能です。
参道に覆いかぶさるように立つ神代ケヤキは、樹齢600年とも1,000年ともいわれ、天然記念物として指定されています。御岳山から養沢川へと下った場所にはロックガーデンがあり、巨岩や滝がある渓流の静謐さを楽しみながら散策を楽しめますよ!
登山口までの主なアクセス:
JR青梅線「御嶽駅」下車。西東京バス「ケーブル下(滝本駅)行」に乗車。ケーブル下にて下車(御嶽駅より約10分)
大岳山【東京都】

駅が起点/終点となるコースが多いので、アクセスも便利。登山ルートは豊富にあり、初心者から上級者までレベルに合わせたコースが選べますが、ケーブルカーが敷設されている御岳山を通って大岳山に登るのが一般的です。渓流沿いのコースや鍾乳洞があるコースも!天気が良ければ山頂から富士山も望めます。
登山口までの主なアクセス:
JR青梅線「御嶽駅」下車。西東京バス「ケーブル下(滝本駅)行」に乗車。ケーブル下にて下車(御嶽駅より約10分)
大山【神奈川県】

阿夫利神社にある鳥居をくぐると登山開始。二十一丁目の富士見台からは、天気がよく空気が澄んでいると富士山がきれいに見えます。下山するときに通る見晴台コースは、ところどころ展望が開け気持ちのいいコースです。
登山口までの主なアクセス:
小田急小田原線「伊勢原」駅下車。北口からバス4番線、神奈川中央交通バス伊10系統「大山ケーブル」行き乗車。終点「大山ケーブル」下車。ケーブルカー駅までは、こま参道を歩いて約15分。
陣馬山【神奈川県】

オベリスク風の白馬像も山頂のシンボルとなっています。車でアクセスできるルートや駅から陣馬山へ登るルートなど、コースバリエーションは豊富。南東の高尾山へ繋がる縦走路のトレッキングも人気なので、山に慣れてきたらぜひトライしてみましょう!
登山口までの主なアクセス:
JR中央本線「藤野」駅下車、神奈川中央交通バスに乗車し(約5分)、「陣馬登山口」バス停下車。
金時山【神奈川県】

山頂には2軒の茶屋があり、富士山を見ながら食事ができます。コースは複数あり、南側から登る各コースは初心者向けです。難易度は低いですが、山頂付近は傾斜があってロープや鎖場もあるので注意して下さい。
登山口までの主なアクセス:
①新宿高速バスターミナルから小田急箱根高速バス箱根線に乗車。「乙女峠」下車
②箱根登山鉄道「箱根湯本」駅から箱根登山バス(L路線)乗車、「金時登山口」バス停下車すぐ。または箱根登山バス(T路線)約25分「仙石」バス停下車、徒歩約15分
鎌倉アルプス【神奈川県】

派生コースも豊富にあり、様々なコースバリエーションを楽しめます。スタートやゴールがお寺で、麓にはショッピングを楽しめる鎌倉の街があるので、観光と合わせて楽しめます。ロープの架かった急な道や岩場もあって歩きごたえはあるので、低山とはいえあなどれません!
登山口までの主なアクセス:
①建長寺からスタートする場合:JR横須賀線「北鎌倉」駅より徒歩15分、建長寺へ
②瑞泉寺からスタートする場合:JR横須賀線「鎌倉」駅東口よりバス「大塔宮(鎌倉宮)」行き乗車、終点「大塔宮」下車、徒歩10分
【全区間封鎖中】祇園山ハイキングコース
祇園山ハイキングコースは、令和元年の台風15号・19号の影響により倒木や地滑りなどで大きな被害を受け、現在も大変危険な状況となっているため、2022年4月1日現在も全面通行止めとさせていただいております。
※詳細情報は下記よりご確認ください。
鎌倉観光公式ガイド|ハイキングコース
鋸山【千葉県】

山頂駅展望台や山頂付近の展望台からは、海を挟んで遠方に美しい富士山の姿を眺めることができ、関東の富士見100景にも選ばれた絶景が楽しめます。また、崖に突き出た岩の先端から下を見下ろせるスリル満点の「地獄のぞき」やラピュタの壁といわれている石切場跡、日本寺の大仏等コース上には見所満載です!
登山口までの主なアクセス:
JR内房線「浜金谷」駅下車、徒歩15分
赤城山【群馬県】

家族連れでのハイキングでは、大沼・小沼周辺やその南側に広がる自然豊かな高原地帯が舞台となります。車で大沼周辺までアクセス可能です。一方、大沼から出発し最高峰黒檜山を目指すコースはハードな登りがある中級向け。
大沼の南にある赤城山公園ビジターセンターでは自転車が借りられるので湖周を走るなどの遊び方もできます。このほかにもさまざまなハイキングコースが大沼周辺に延びています。
登山口までの主なアクセス:
JR高崎線「高崎」駅下車、JR両毛線に乗り換え、「前橋」駅下車。関越交通バス「赤城山方面行き」乗車(約60分)
谷川岳【群馬県】

1,377mの天神平までロープウェイが通っているので初心者にも登りやすいのが特徴です。また、日本三大岩場のひとつ、一ノ倉沢があることでも知られ、多くのクライマーたちが訪れます。この岩壁からの登頂ルートはこれまでに800人近い死者を出しており、魔の山とも呼ばれています。
秋には紅葉の絶景が広がることでも有名なので、その時季に訪れるのもおすすめです。
登山口までの主なアクセス:
①上越新幹線「上毛高原駅」下車。関越交通バス「谷川岳ロープウェイ」行きバスに乗車(約50分)
②上越線「水上駅」下車。関越交通バス「谷川岳ロープウェイ」行きバスに乗車(約25分)。新宿から期間限定で毎日あるぺん号も出ています。
尾瀬ヶ原【群馬県】

さまざまなコース取りができますが、ビギナーに最も人気で、ハイカーの4割が選ぶのが鳩街峠を出発し、尾瀬ヶ原を周遊するコース。季節の花が咲く湿原の木道をのんびりと歩き、尾瀬らしさを満喫できます。5~8月は花、9~10月は紅葉が◎。
なお、7時間の行程ですが、途中にベンチなど休憩場所もたくさんあります。山の鼻や尾瀬ヶ原に点在している山小屋やキャンプ場で1泊するのもおすすめです。
登山口までの主なアクセス:
JR上越線「沼田」駅下車。関越交通運行「戸倉(鳩待峠バス連絡所)」または「大清水」行き路線バス乗車、戸倉バスターミナル(鳩待峠バス連絡所)下車。関越交通「鳩待峠」行きシャトルバス乗車、鳩待峠下車。
那須岳【栃木県】

8合目までロープウェイでアクセスできるので、体力に自信のない人も安心して山頂を目指せます。ロープウェイを降りておよそ1時間ほどで山頂に着きます。
山頂は岩稜地帯で、関東平野に続く那須野が原を一望できる360度の大パノラマが楽しめます。また、秋には山肌が赤や黄に染まり、美しい紅葉のグラデーションを楽しみに多くの人が訪れる紅葉の名所となっています。
登山口までの主なアクセス:
①東北新幹線「那須塩原」駅下車、駅前にて路線バス「山麓駅行き」乗車(70分)、終点下車
②JR東北本線「黒磯」駅下車、路線バス「山麓駅行き」乗車(60分)、終点下車
宝登山【埼玉県】

麓には宝登神社があり、参道や未舗装の林道を1時間かけて登ることもできますが、山頂間近までロープウェイが繋がっており、気軽に山頂まで行くことができます。北に続く山稜は長瀞アルプスと呼ばれ、なだらかな尾根でハイキングに最適なコースです。
登山口までの主なアクセス:
秩父鉄道「長瀞」駅下車
ハイキングへ行くときの服装とシューズは?
ハイキングは、登山やトレッキングに比べるとライトなイメージなので、服装やシューズに気を回さずに出かける人も中にはいるかもしれません。紹介したハイキングコースへ行く場合でも本当にそれでも良いのでしょうか?「軽装」でいい?

また、汗を掻くので、肌着などベースレイヤーは速乾性のあるものが◎。紹介したコースはすべて山なので、準備は怠らないようにしましょう。
スニーカーじゃだめ?

しかし、岩や木の根など滑りやすい場所が出てくる道であれば、ハイキング用のシューズを履くのをおすすめします。普通のスニーカーとは違い、ソールが硬めでグリップ力があるので、岩場などの滑りやすい場所でもしっかり支えてくれます。また、通気性や撥水性を備えており、自然の中を歩くのに適しています。
ハイキングを心行くまで楽しんで、心身をリフレッシュさせよう!

今回紹介したハイキングコースはどれも日帰りで行けて、初心者が歩きやすい山ばかりです。計画を立て、次の休みに歩いてみてはいかが?