スプリットボードとは?
多くのブランドから続々と新商品が発売されてきているスプリットボード。ただ一般的にはまだまだ広まっていないのも事実です。スプリットボードとはどんな板なのか、疑問から魅力まですべてご紹介します!
一本で二役のスプリットボード。
スノーボード板が真ん中から二枚に分かれており、1枚の板としてスノーボードのように滑ることもでき、2枚にしてスキーのように使用できる板のことを「スプリットボード」と言います。一般的にバックカントリーをする際に使用する板です。
バックカントリーとは?
スキー場など整備されているゲレンデではなく、手付かずの自然の中を滑る事をバックカントリーと呼ばれています。登る場所によってはリフトやヘリを使うこともありますが、基本的にスタート地点まではスキーやスノーボードで登ることになります。
スプリットボードってどんな時使うの?
バックカントリーの際に使うスプリットボード。ではいったいどんな時に使用する板なのでしょう?
スプリットボードで雪山を登る!雪山を滑る!
バックカントリーでスノーボードを滑る場合、一般的に2つの方法に分けられます。
①スノーボード&スノーシューを使用
登り:スノーボード板は履かずに背負い、スノーシューを履いて登る。
下り:スノーボード板で滑る。
②スプリットボードを使用
登り:スプリットボードを2つに分け、スキー板のように履いて登る。
下り:登るときに2つに分けたスプリットボードを1つに結合させ、スノーボード板として滑る。
スプリットボード、スノーボード&スノーシューのメリット・デメリットは?
●スプリットボード
【メリット】
・雪が深い箇所や緩斜面での登りが楽。
・行きも帰りも同じ板を履くので、重さが気にならない。
・通常のスノーボードと、比較的同じ滑り心地で滑ることができる。
【デメリット】
・急斜面はジグザグに登らなければならない。
・凍った斜面が苦手。
・板が長いので、小回りが利かない。
・登るときと滑るときのモード切替に時間がかかる。
●スノーボード&スノーシュー
【メリット】
・傾斜がある場所でも直線で登っていける。
・小回りが利く。
・雪質が固い場所でも問題なく歩ける。
【デメリット】
・登りはスノーボード板、下りはスノーシューを背負うので、終始背中の重さが気になる。
スプリットボードは荷物が少なく便利ですが、板が長い分スノーシューに比べて歩き方に少しコツがいります。それぞれメリット・デメリットがありますので、状況に合わせて使い分けたいですね。
スプリットボードで滑る際、どんな道具が必要?
スプリットボードを使う際には、さまざまな道具が必要となります。追加のパーツなど多々ありますので、ここでは代表的な道具を紹介します。
スプリットボード板
様々なブランドからスプリットボードが発売されています。長さなどの選び方は通常のボードと変わりませんが、柔らかすぎる板は歩くのが難しいため、少し固めの板を選ぶといいでしょう。2枚の板を1枚に接続するためのクリップが必要ですが、基本的には販売時に予めついています。
クライミングスキン
登る際に板の裏に貼るスプリットボード専用のシールです。登っている間に板が滑り落ちるのを防ぐ役目をするため、スプリットボードには必須のアイテムです。基本的には自分の板の長さにカットし、固定用の金具を付けて使用しますが、金具は最初からついているものと自分で取り付けるものがあります。長さを調整したり金具を付けたり…など、作業に心配な方は、板とセットで販売されているブランドがおすすめです!
ブーツ
ブーツは基本的にどれでも使用可能ですが、雪山を登り滑り降りてくるため、硬さや形状など歩きやすい&滑りやすいものを選んでください。バックカントリー用のブーツやスプリットボード専用のブーツがあります。バインディング・ブーツをメーカーで揃えればワンタッチで着脱できるタイプもありますので、予算に合わせて購入するといいでしょう。
インターフェイス
スプリットボードバインディングを板につけるためのパーツです。スプリットボードは、板を2枚に分割した状態と1枚につなげた状態、それぞれでバインディングの固定場所が異なるため、各状態ごとのパーツが必要となります。
様々な種類がありますが、同じインターフェイスとバンディング同士しか利用できません。手持ちのバインディングを使用する時は、スライダートラックというインターフェイスをバインディングに取り付けて使用します。
バインディング
形状は大きく分けて、ワンタッチのステップインタイプと通常の着脱式タイプの2種類。さらにバインディングとインターフェイスの固定部分が「ピンで固定するもの」と「ロック機能がついているもの」の2種類があります。プリットボード専用のバインディングを使用すると、着脱が簡単のためスプリットボード初心者の方にはおすすめです。通常のバインディングでも、専用のパーツを裏に取り付ければスプリットボードに使用することができます。
ポール
スプリットボード板とは直接関係はありませんが準備しましょう。登る際に使用するため滑る際は不要となります。ザックに収納する事ができるよう、できるだけコンパクトになるものがおすすめです。
おすすめスプリットボード
スプリットボード板
普通の板を半分に切り自分で作成することもできますが、耐久性の低下やパーツの取り付け位置など難しいため、専用ボードの購入をおすすめします!
バートン|BURTON DUMP
さまざまな状況にも対応できる万能ボード。少し固めで張りがあるため、ハイスピードでの安定感は抜群!
ケーツー|K2 ULTRA SPLIT
スムーズな操作性でボードコントロールしやすいULTRA SPILIT。丈夫なのに軽量な板は多くの人に支持されています。
ブーツ
たくさん歩くので、痛くならないブーツを選びましょう。防水性も重要です!ステップインを使用する場合は、専用のブーツが必要です。
ケーツー COMPASS KWICKER
K2のステップインブーツ。簡単なのにしっかりと足をホールドしてくれる人気ラインです。
ディーラックス SPARK SUMMIT
歩きやすく、雪山に最適なソールが搭載された最高モデル。高い防水性も備えているので、過酷な状況でも対応可能なブーツ。
バインディング
普通のバインディングも使用できますが、さらにパーツが必要になってしまうので専用をおすすめします。通常の形かステップインか、ブーツと一緒に考えましょう!
ケーツー KWICKER
K2のステップインバインディングです。着脱が簡単でスピーディー!
バートン|BURTON Hitchhiker
バートン独自の設計で、素早い操作性が特徴。廃棄物削減のためリサイクル素材を使用した、環境にもやさしいバインディング。
バートン Hitchhiker
追加のインターフェイスハードウェアがなくても2015シーズン以降のBurtonスプリットボードに装着可能。他のメーカーのスプリットボードにHitchhikerを装着する際は追加のインターフェイスが必要になります。
クライミングスキン
長さの調整が難しいので、できれば板と同じメーカーをおすすめします!スプリットボードを使用するにあたって必ず必要なので、忘れずに購入しましょう。
コールテックス|Coll Tex Whizzz
モヘア×ナイロンのミックス仕様の滑走面は丈夫で耐久性があり、柔らかくで軽量なスキンです。
ジースリー|G3 アルピニスト ハイトラクション
他のメーカーに比べてお財布にやさしいG3のシール。板にしっかり固定できるため、普通に滑っているだけじゃ外れません!
G3 アルピニスト ハイトラクション スキン
Short:147-163cm×140mm / 342g
Long:162-178cm×140mm / 375g
インターフェイス
板とバインディングをつなぐインターフェイスはとっても細かく難しいパーツ。バインディングとの相性を必ず調べましょう!
ボレー スプリットボード ハンドウェア
SPRAK、R&D、TESRA、SYSTEM等のバイディングシステムに、ツーリングブランケットやクライミングヒールが付属されているシステムに最適。
ポール
コンパクトで丈夫なのに軽いポールがおすすめ!
バートン|BURTON BLACK DIAMOND COMPACTOR
バートンとブラックダイヤモンドのコラボモデル。長さを調整できるので、とってもコンパクト!
バートン BLACK DIAMOND COMPACTOR
S:105-125cm(収納時38cm)
L:115-135cm(収納時40cm)
重量:640g
セット商品
スプリットボードはさまざまな形状、パーツがあり少し大変です。専用のパーツがセットになっているものだと安心ですね。
ユニオン|UNION EXPEDITION セット
シンプルでも高いパフォーマンスを発揮するUNION。しっかりと足首をサポートしつつも自由な操作性が人気です。
ユニオン EXPEDITION セット
サイズ:M,L
カラー:BLACK / ORANGE
ケーツー PANORAMIC PACKAGE
浮力・パワーも増した安定感抜群のボードで、攻めのランディングを!
ケーツー パノラミックパッケージ
Size:154,158,162,168
スプリットボードでバックカントリーの楽しさアップ!
1枚の板で2通りの役割をこなす画期的なスプリットボード。もちろんメリットはもちろんのこと、デメリットもさまざまです。どのような山を登るのか、何を重視して滑るのか、状況に合わせて使いこなすことで、山での楽しみ方がまた一つ増えますね!バックカントリーをしている人もこれから始める人も、ぜひ一度スプリットボード試してみてください。