<Optimus(オプティマス)>ってブランド、知ってる?
1889年キッチンウェアメーカーからスタートしたスウェーデンのブランドです。代表作であるストーブは厳しい環境での使用に定評があり極地探検や登山隊でも使用されています。アウトドアのエキスパートが絶対の信頼を寄せている老舗ブランドです。
20年以上使用している人も!?
実は歴史の深いオプティマス製品。1988年にブームとなり、それ以来キャンプや登山、アウトドアシーンで長く使えるアイテムとして人気を誇っています。このガソリンストーブは分解・清掃を繰り返しケアとメンテナンスを行えば、いつまでも使い続けられるいわば一生モノ!アイテムを育てるという楽しみから、根強いファンが多くいるのも特徴です。
人気だったアイテムも廃盤多数…
歴史が長い故に、廃盤となってしまった商品も多数あります。
古きよきストーブの「96」、通称“お弁当箱”の「111 Hiker」や「8R」、「ポラリスストーブ」。また、「L00」や「1200M」「1550G」といったランタンも製造していました。
しかし20年以上使い続けているという方もいる様ですから、長く使えるギアであることは間違いありません。気になる方はビンテージショップを覗いてみては。現在ランタンは、ペトロマックス社製のものと作りのベースはほぼ同じで、互換性があるようです。
長く愛せる<オプティマス>のガソリンストーブと燃料ボトル
ここからは実際に、現在製造されているオプティマス製品をご紹介していきます。
小型ガソリンストーブの代名詞「No.123R SVEA(スベア)」
100年以上も前の創立当時に生み出されたオプティマスの象徴でもあるガソリンストーブ。変わる事のない美しいフォルムはいつの時代にも愛され続けています。使用燃料はホワイトガソリンです。
オプティマス ガソリンストーブ 123R スベア
・収納サイズ:100×130mm
・出力:1400W(約1300kcal)
・燃焼時間:120mlの燃料で最高2時間
・重量:550g
大型ストーブの代表格「HIKER+(ハイカープラス)」
短い時間での予熱や火力の調整を実現したNOVAと同タイプのバーナー使用の大型ストーブの代名詞です。111の名称で呼ばれ、遠征隊や探検隊などのエキスパートに70年以上に渡り愛用されています。マルチ燃料ストーブのため、ホワイトガソリン、灯油、軽油等の異なった石油系燃料が使用可能。
オプティマス ハイカープラス
・収納サイズ:180×180×110mm
・出力:2850W
・燃焼時間:0.35Lの燃料で最高2時間
・重量:1590g
野外ストーブの最高峰モデル「Nova(ノヴァ)」
ジェットの交換なしで異なるタイプの石油系燃料が使えるマルチフューエルで燃料を選びません。険しい環境の中、気兼ねなく使える丈夫でタフな仕様は軍隊でも採用されているほど。短時間のプレヒートに火力調整も簡単。いざという時に安心できるストーブです。(フェーエルボトルは別売り)
オプティマス NOVA
・収納サイズ:140×80mm
・出力:2850w
・燃焼時間:0.6Lボトル使用時(内容量450ml)最高2.5時間
携行性を高めた「NOVA+(ノヴァプラス)」
収納がよりコンパクトになったアップグレード版で、山行に携帯するのに最適。燃料ホースと火力調整バルブが改良された事により離れた位置からでも手袋をつけたままでも使える安全性を備えています。(フェーエルボトルは別売り)
オプティマス NOVA +
・収納サイズ:125×80mm
・出力:2850W
・燃焼時間:0.6Lボトル使用時(内容量450ml)最高2.5時間
あらゆる燃料を入れられる「チャイルドセーフ フューエルボトル」
燃料を持ち運ぶボトルは小さい子供が間違えて開けて口につけたりしないように、事故抑止の為の子供には開けにくい形状キャップが採用されています。ホワイトガソリン、灯油、アルコール等を入れられる内面コーティング仕様。
オプティマス フューエルボトル
M/-530ml-/サイズ/φ74×215mm重量/155g
L-/890ml/サイズ/φ80×270mm重量/235g
XL/1300ml/サイズ/φ88×310mm重量/300g
日本未発売!<オプティマス>のガスストーブ
続いて、日本国内では発売されていない製品をご紹介。ガス機器を日本で正規販売するためには、日本ガス機器検査協会の認証が必要になります。その認定がおりておらず日本で販売されていない製品がいくつかあるんです。
手に入れるには、海外サイトや楽天やAmzonなど取り扱っているECサイトをチェック。個人輸入や並行輸入のため定価より値段が高くなっている場合もあります。
分離式のガスバーナー「VEGA(ベガ)」
登山でも携行しやすい軽量コンパクトなガスバーナー。ガス缶を逆さにすると液だしバーナーになる優れもの。雪山でも安定の火力を誇り、厳冬期までの4シーズン活躍してくれます。(燃料別売り)
オプティマス VEGA
・寸法:130×65×70mm
・出力:3700W
・燃焼時間:最大出力で最大160分(220 gの燃料使用時)
ギミックがかっこいいガスバーナー「CRUX (クラックス)」
オプティマスの定番ガスバーナー。バーナーを根元から折りたたむことができ、クッカー類への収納が非常にスマートです。(燃料別売り)
オプティマス クラックス
・寸法:34×76×57mm
・出力:3000W
・燃焼時間:最大出力で最大90分(220 gの燃料使用時)
・重量:83g
軽量派に嬉しいガスバーナー「CRUX LITE(クラックス ライト)」
クラックスの折りたたみ仕様をなくし、10gほど軽量化したモデル。出力や燃焼時間はクラックスと同じなので、収納性の高さで選ぶか、軽さをとるかで選んでみては。クッカーとのセット製品も販売されています。(燃料別売り)
オプティマス クラックス ライト
・寸法:56×71×57mm
・出力:3000W
・燃焼時間:最大出力で最大90分(220 gの燃料使用時)
・重量:72g
ガスカートリッジは?

残念ながら、純正のガス缶も日本では手に入らないよう。スノーピーク、コールマン、EPIやプリムスなどのT型OD缶が使用できるようですが、純正ではないカートリッジの使用は自己責任となります。異なるメーカーのバーナーとガスカートリッジの使用を禁止しているメーカーもありますのでお取り扱いには十分にご注意ください。
合わせて揃えたい! クッカーなどのアクセサリーも充実
ストーブやランタンのイメージが強い<オプティマス>ですが、実は、アウトドアシーンで重宝する小物類あるんです。ストーブと一緒に揃えたいクッカーや風防をご紹介します。
「クリップオン ウィンドシールド」
直結型のガスストーブに取り付けて使える風防です。五徳の直径が11cm未満のガスストーブに対応(直径11cm以上のコッヘルは使用不可)。
オプティマス クリップオン ウィンドシールド
重量 :87g
材質 :アルミ製(アルマイト加工)
専用スポンジ付き!タフなクッカー「テラ ウィークエンド HE クックセット」
ヒートエクステンジャーにより通常のコッヘルより短時間でお湯を沸かせる優れもの。フッ素樹脂加工の一種で耐久性や耐食性に優れたノンスティックコーティングを施し焦げや汚れが着きにくくなっています。キズや磨耗を抑えてくれる専用スポンジが付いているのも嬉しいポイント。
オプティマス テラ ウイークエンド HE クックセット
・重量/ 284g
・材質/ アルミ
・セット内容/ 0.95ℓポット、フライパン、メッシュケース、ボブ
ポットとパンがセットになった「テラ ソロ」
熱伝導が良いアルミ製コッヘルです。耐摩耗性に優れたアルマイト加工が施され、焦げにくく一人分の調理に向いています。
オプティマス テラソロ
・重量/ 200g
・材質/アルミ
アルマイト加工
・0.6Lポット、フライパン、メッシュケース
調理の幅が広がる大きめサイズのセット「テラ HE」
アルマイト加工が施されたヒートエクスチェンジャー付きのアルミのボディにより熱伝導がよく効率よく調理可能です。保温効果の高いスタッフバックは寒さに影響されにくく、沸かしたお湯なども冷めにくくなっています。燃料の節約にも一役買ってくれるはず。
オプティマス テラ HE
・重量/ 720g
・材質/アルミアルミ
アルマイト加工
・内容/ 1.75Lポット、1.7Lポット、フライパン、グリップ、スタッフバック
断熱材入りネオプレン
なくてもいいけどあると重宝する「ケトル」
テラに収納可能な軽量コンパクトなやかんです。
軽くて嬉しい「カットラリー 3Pセット」
チタンでできた軽量で丈夫なカトラリーのフォーク、ナイフ、スプーンの3本セットです。
折りたたみ式で持ち運びやすい「スポーク」
チタン製の軽量先割れスプーンです。これ一つで日帰り登山などのランチに大活躍です。
鍋つかみとしても使える「(H)EAT POUCH ヒートポーチ」
調理したフリーズドライ食品をヒートポーチに入れることによって今までよりも30パーセント以上も長い時間暖かいままで食事をとることが可能です。
緊急時にも役立つ「 (S)EAT シート」
指差しで助けを求めることができるハンドシグナル付きの軽量コンパクトな座布団です
オプティマス (S)EAT
収納時
・重量/ 34g
・素材/ EVA フォーム
大切な食器のお手入れに最適なスポンジ「BOB」
アルマイト加工されたオプティマスのコッヘルなどをラフスクラバー面とソフトポリッシュ面で頑固な汚れをとりつつ傷をつつけづに洗えるスポンジです。
<オプティマス>のガソリンストーブ、使い方は?
ガソリンストーブの使い始めにはプレヒートの作業を行う必要があります。この作業で一手間かけることによって、液体燃料のガソリンを揮発させて正常で安定した燃焼を得ることができるのです。かかせない手順の一つであるのですが、炎を得るまでのこのワンステップが、面倒くさいと敬遠されることもしばしばあります。
液化燃料を使うオプティマスのガソリンストーブは使用前に準備体操とも言える予熱作業のプレヒートが必要です。オブティマスの代表と言えるクラシカルなスタイルの「オプティマス No.123R スベア」のプレヒート方法をご紹介します。
■プレヒート方法■
➀燃料タンクの上部に凹みがあります。そこに少量のガソリンを垂らして着火してください。
タンクを直接温めることによってタンク内の気圧が高まります。ここに固形燃料をおいて着火する方法もあります。
➁しっかりとタンクが温まったらバブルを少し開けてください。気圧で高まったタンク内のガソリンが熱せられて気化して吹き出され空気と混ざります。
➂「シュー」という音がしたらライターなどで着火してください。着火後はまだ圧力が低いので炎が安定しませんが、ここは我慢のしどころ。不安になってバブルをさらに解放するのではなく、そのまましばらく見守ってください。ここでバブルを全開にしてしまうとタンク内の気圧が下がり、ガソリンが気化せず液体のまま吹き出すことがあるので要注意です。
➃タンクが温められて熱で火口が赤みを帯びるくらいになったらタンクの圧力も安定して、力強い燃焼力を得ることができます。
また、取扱説明書もwebで見ることが出来ます。参考にしてみてください。
オプティマスのアウトドアストーブは“最良”の相棒!
“最良”を意味するラテン語単語の英語読みであるオプティマス。第一次大戦後の時代背景をバックに作られた質実剛健なストーブは、無駄を削ぎとしたデザインの美しさ、その反面ビンテージ感に溢れ、長い時間を経た現在でも愛用者の心を掴んで離しません。少し手間がかかると感じるプレヒートの時間でさえ楽しめる、オプティマスのストーブで特別な時間を過ごしてみませんか?