日本の山には奇岩・珍岩がいっぱい!

いつかは行ってみたい!厳選「奇岩」スポット11選
そこで、今回は「思わず写真を撮りたくなる」という点に焦点を当てて、編集部が厳選した奇岩スポットを11個紹介していきます!地蔵岩(御在所岳/鈴鹿山脈)
登山をする人なら、まずこの岩が一番最初に浮かぶ人も多いのでは?まさに「キング・オブ・奇岩」といっても過言ではない御在所岳の地蔵岩。別名「絶対に落ちない岩」と言われており、縁起がよく受験生に人気です。誰かがつまんで、上に置いたのかと思うような、見事なバランス!自然界の不思議です。
不動岩

熊本県山鹿市の蒲生山にある「不動岩」は麓からでも存在感抜群の岩峰群。高さ約80m、根回り約100mの巨大な岩で、前不動・中不動・後不動の3つで構成されています。中不動は初心者でも登ることができ、20分ほどで頂上にたどり着くことができます。実はこの不動岩、地元に伝わる伝説があるんです。
むかしむかし、不動岩とその西北にある彦岳権現は義兄弟でした。蒲生の山に住んでいた母は、かねてから継子の彦岳権現には、まずい大豆やそら豆ばかりを食べさせていました。一方、実子の不動岩にはおいしい小豆ばかり与えて、大事に育てていました。いよいよ遺産相続をさせるということになったとき、この両者を綱引きで力比べをさせて、勝った方に相続権を与えることにしました。不動岩と彦岳権現の中間にある震岳(ゆるぎだけ)の頂上に大綱をかけて、綱引きの号令をかけました。すると、小豆ばかり食べて育った不動岩は、最後のふんばりがきかずに、彦岳権現に敗れてしまいました。その負けっぷりもたいしたもので、首が吹き飛んで一ツ目神社の上の丘に落ちるほどでした。その傷口から流れ出た血によって、このあたり一帯の土が赤土になったと言われています。綱引きのとき、両者の力で土が盛り上がってできた山が現在の震岳であり、この山の頂上のふたつの凹地は綱引きの縄跡と言われています。
ちなみに、吹き飛んだ不動岩の首は「首石岩」と呼ばれており、実際に一ツ目神社のすぐ上にたたずんでいます。
山鹿は、古くから温泉街として栄えた歴史ある街で、不動岩のほかにも市内を観光してまわるのがオススメ。
一緒に訪れたい!古代から山鹿に伝わる「山鹿灯籠まつり」にも注目

毎年8月15~16日に開催される「山鹿灯籠まつり」は、はるか古代から続く熊本県を代表するお祭り。和紙で作られた金灯籠を頭に掲げた女性たちが優雅に踊る姿をみることができます。クライマックスの「千人灯籠踊り」では、1000人が一斉に踊る幻想的な光景も。一年で一番山鹿が盛り上がる2日間です。
弁慶七戻り(筑波山/茨城)

イルカ岩(燕岳/北アルプス)
こちらも登山者の間では有名なイルカ岩。燕山荘から燕岳へ向かう途中にあります。まさに今からジャンプをするイルカのよう!ここで写真を撮る人も少なくありません。天狗岩(金勝アルプス/滋賀)


天狗岩(宝剣岳/中央アルプス)
同じ天狗岩でも、こちらは中央アルプスの宝剣岳。よ~く見てください。一番右の、ちょこっと飛び出した岩が鼻に見えませんか?どーん!影になると一気に「横顔感」が出ますね。
ゆるぎ岩(国見岳/鈴鹿山脈)

その他にも、「きのこ岩」というこんな可愛らしい岩もあります。
ジジ岩、ババ岩(御堂山/群馬)

こちらは、群馬の妙義山にほどちかい御堂山にある2つの巨大な奇岩。それぞれ右が「ジジ岩」左が「ババ岩」と呼ばれています。どのようにしてこの形になり、そして今に至るのか…。その迫力に、思わずジッと凝視してしまいます。
特にこの「ババ岩」。なんという造形でしょうか!これを自然が創り出したのかと思うと、不思議でなりません。絶妙なバランス!
第4石門(妙義山/群馬)
「日本三大奇景」と謳われる妙義山。その中の第4石門のダイナミックさに息を呑む登山者も多いことでしょう。妙義山全体が、奇岩が多くアスレチック性に富んで楽しめます。「門」という名にふさわしいこの形状、ポイントはこの穴の奥にうっすら写っている岩!奥に見えるのは「大砲岩」。まさに大砲の形をしています。このように不思議な岩が続々登場するので、飽きる事なく登山を楽しめますね。
桃太郎岩、大ヤスリ岩(瑞牆山/奥秩父)
奥秩父の瑞牆山にあるその名も「桃太郎岩」。パッカーン!と大きく割れたようなこの岩は、まさに「桃」のよう。前を通る登山者が支柱の木を立てていっています。瑞牆山の山頂から見る「大ヤスリ岩」。クライミングエリアでもある瑞牆山では、多くのクライマーがこの大ヤスリ岩を登っています。かなり存在感のある巨石です。
リード・ボルダー共にさかんな瑞牆エリア。ハイキングコースの途中にも多くの奇岩・巨石がそこら中ごろごろしています。歩いて見ているだけでもおもしろいかも!
モアイ(栗生岳・宮之浦岳/屋久島)

屋久島の宮之浦岳と、その山頂南東にある山・栗生岳。ここに”番人”とも言えるモアイのような巨石があります。
1枚目のモアイが右。その向かいにも、ぽつんと佇むモアイが1人…。ずっとここで、この山を見守っているようですね。