クライミングギアのトップメーカー、ペツル
来季春夏モデルの新製品ではありませんが、フランスのペツルブランドを代表する一押しのアイテムをご紹介します。
2017年から超軽量ヘルメット「シロッコ」が進化!
「物が落ちてきたり、落下してしまった時に一番ダメージを受けるのが頭頂部」と話してくださったのは、ペツルの日本総輸入販売元である株式会社アルテリアの代表取締役社長・鈴木さん。ハイブリッド構造にすることでより衝撃吸収性が向上しました。
あご部分のバックルは強力なマグネットタイプなので、着脱も容易。
会場にはホワイトも展示してありましたが、こちらは入荷時期が未定だそうです…。
ヘッドランプの専用リチウム電池が優秀!
現在発売されているペツルのヘッドランプ専用リチウム電池「コア」。編集部がお邪魔した時点で2時間以上ライトを付けっぱなしでしたが、アルカリ電池はすでに光量が減っているのに対し明るさを保っていました。
いざ山で使おうとして、電池切れだった…そんな経験をした事がある人も多いのでは?これで繰り返し使えることを考えると、賢い選択かもしれませんね。
テント内で活躍しそうな小物も!
ヘッドランプを収納してランタンにできるアイテムも!ジッパー式で簡単に収納でき、吊り下げも可能なのでテント内で活躍しそうです。
アルテリア webサイト
トップクライマーである創業者が製品を開発し続けるマジックマウンテン
来季春夏モデルの新製品ではありませんが、創業者でありマジックマウンテンの代表取締役を務める国井治氏に一押しのアイテムを紹介して頂きました。
衛生的で、楽に膨らますことができるマット
自社ブランドであるインフレータブルマットは裏面が滑り止め加工されており、傾斜地でマットが滑らない工夫がされています。しかし、直に口を付けて膨らませることに抵抗がある登山者も少なくないのでは?また、1枚分を膨らませるのには相応の労力がいり、ましてや高所ともなると余計に大変な作業です。
そんな悩みを解決してくれる製品が、この弁つきのスタッフサック。マットと接続してくるくると丸めるだけで空気を送り込むことができ、場所もとらずにコンパクト。着替えを入れておくこともできます。
登山者のストレスをなくしてくれるトレッキングポール
「ポールが歩行中にすとん、と縮んでしまう現象は、泥や雪などに先端が刺さって固定され、異なる節の部分が回転してゆるむことにある」と登山者ならではの悩みに答えてくださった国井氏。そんな悩みを解決するのが「SLS(スマートロックシステム)」です。
荷重がかかると写真の一番右側・下段の節が空回りすることによりねじれを防いでくれます。
3年保証の靴下!?ウールに化繊を巻き付けた特殊技術
今、スポーツ用品店で大人気だという「bridgedale」。なんと靴下でありながら3年保証がついており、日本国内購入後3年以内であれば穴あきやほつれに対して新品と交換をしてくれる高機能靴下です。
人気の秘密はウールの繊維に、速乾性や温度調節機能のある化学繊維を巻き付ける「ウールフュージョン」という特殊技術。これにより気候変化の激しい登山においても快適な靴内環境を保つことができます。
国井氏いわく「登山用靴下を買う時は、必ず裏側を見てください」とのこと。裏返してみると、つま先は縫い目が平でつっかかりもなく、肌辺りの良い素材で履き心地がよさそう!
創業者自らがトップクライマーであるからこそ、細かなニーズに対して最良の選択で製品作りをしているマジックマウンテン。今回ご紹介したのは既に発売されている製品ですが、今後の製品展開も要注目です。
マジックマウンテン webサイト