登山の「三種の神器」ってなに?初心者が揃えるべき装備の選ぶポイントをチェック

2021/03/31 更新

登山初心者が、まずそろえるべき登山装備の「三種の神器」をご紹介します。登山装備を買うときは、自分の登山スタイルに合った物を買うのが大切。まちがった装備を買わないためのポイントや価格も合わせてご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

登山を始めたい!まずどんな装備を買えばいい?

top-mountain-100961_960_720
出典:pixabay
登山を始めたい!だけど一気に装備を揃えるとお金がかかりすぎる…。今後続けるかどうかもまだわからないし、優先度の高いものから購入したいですよね。

そこで今回はまず最初に揃えたい登山の「三種の神器」を紹介していきます。そしてさらに安全に楽しむために欠かせないアイテムもチェック。

最初に揃えるべきは「登山靴」「レインウェア」「ザック」

登山の三種の神器とは、「登山靴」、「レインウェア」、「ザック(リュック)」のこと。最初に購入するからこそ、自分にぴったりのものを購入したいですよね。そこで今回はそれぞれの選ぶポイントやアイテムの種類について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

登山靴を選ぶポイントレインウェアを選ぶポイントザックを選ぶポイント

より安心安全に登山を楽しむための必須アイテム

出典:washio daisuke
道に迷ってしまったり、怪我や事故で動けなくなってしまったり、…登山中の“万が一”の事態は、命の危険に関わります。安心安全に登山を楽しむための“リスクに備えたアイテム”も揃えておきたいもの。持っていない人は要チェックです。

安心安全に楽しむための3アイテム

失敗しない登山靴選び!抑えるべき3つのポイントって?

%e7%99%bb%e5%b1%b1%e9%9d%b4 出典:pixabay
スニーカーで山へ行くと、捻挫をしてしまったり疲れやすかったりと使い勝手の悪さが目立ちます。舗装されていない登山道や岩場などを歩く時は専用の登山靴を購入するといいでしょう。

ただお店へ行くとたくさんの種類があり、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。自分の登る山を想定して選ぶのがベストですが、今後どんなところへ登るか決まっていない人は

提供:モンベル、出典:Amazon
を選ぶと安心。それぞれの項目を詳しくみてみましょう。

①防水性があるもの

登山では、足裏からも多量に発汗します。その濡れが靴ずれの原因になることも。靴の中のムレを防ぐために防水透湿性を選ぶと◎

②靴底が硬いもの

靴底の屈曲性によって歩きやすさや足の裏への負担が変わります。長時間歩行や舗装されていない登山道を歩く時は硬い靴底を選ぶといいでしょう。

③カットの高さがミドルカット以上のもの

登山靴は3種類の足首の高さがあります。くるぶしが隠れる程度の「ミドルカット」とそれよりも低い「ローカット」と高い「ハイカット」。

出典:Amazon

足首の固定があるほど歩行が安定し、捻挫の防止に。

・高低差が少ない舗装された道→ローカットが動きやすい
・高低差があったり岩場があったりと舗装されていない道→ミドルカットが歩きやすい
・重い荷物を背負っての縦走登山→ハイカットで歩行が安定

を選ぶといいでしょう。登るシーンによって使い分けがベストですが、初めてであれば、ミドルカット以上のものを選ぶと登山の幅が広がるのでオススメです。

ブランドの傾向もチェック!

img_7399
撮影:Maiko.W
足型が幅広だったり甲が薄かったり、人それぞれ形が違います。登山靴は、ブランドによって傾向があるので、試着しながら自分にぴったり合うものを探して見てください。

■日本人の典型的な足型(幅広甲高)の人は
日本人の足型を研究して作られているモンベル、キャラバン、シリオといった国産メーカーがオススメ。初心者におすすめのラインナップもあります。

■欧米型の足型(幅が狭く、薄い)人は・・・
マムート、スカルパ、サロモンなどヨーロッパブランドがぴったり。

▼登山靴のオススメモデルを見たい人はこちらをチェック

体を守る大切なウェア!レインウェアを選ぶポイントって?

出典:PIXTA
普段用のレインコートは、運動量の多い登山だとムレてしまったり、動きづらかったり、体温調節ができなかったりと不向き。アウトドア用のセパレートタイプを選びましょう。雨天時に体が濡れてしまうと、冷えて低体温症になってしまう可能性も。自分の身を守るためにも、しっかりとポイントを抑えた上で購入するのがオススメです。


それぞれ細かく項目をチェックしていきましょう。

①上下セパレートタイプ

山では強風により、雨が横や下から吹き付けます。被るだけのポンチョタイプではなく、脱着しやすい上下セパレートタイプが必須。

②防水透湿性素材のもの


出典:Facebook/GORE-TEX® Products、PIXTA(湿度のイメージ)、Facebook/GORE-TEX® Products
「防水性・透湿性・撥水性」3つの機能を備えた素材を総称して「防水透湿性」といいます。運動量の多い登山では、体の発汗によりウェア内部がムレやすい。外部からの雨や水滴は通さず、ウェア内の熱気(水蒸気)を外に逃す機能があるモデルがベストです。

防水性・透湿性は画像に記載のある数値を目安とするといいでしょう。代表的な素材として、GORE-TEX® (ゴアテックス)があげられます。

▼ゴアテックス(R)をもっと知りたい人はこちら

③着用時の細かい機能をチェック

着用感をチェックするのも大切です。フードを被って視界が遮らないかどうか、ポケットがザックを背負った時に隠れてしまわないか、登山靴を脱がずにレインパンツを着脱できるファスナーがついているかどうか、ウェア内のムレをより開放するためのベンチレーションの有無など。

▼レインウェアのオススメモデルを見たい人はこちらをチェック

初心者におすすめのザックの大きさと機能とは?

%e7%99%bb%e5%b1%b1%e8%80%85
出典:pixabay
軽いハイキングだと、普段使っているリュックで対応できますが、長時間歩く登山となると、荷物の重さが肩にかかり、次第に疲れてきます。登山用のザックであれば、腰ベルトや胸ベルトがあり、重さを分散するので、驚くほど快適です。

それぞれ細かく見ていきましょう。

①登山スタイルに合った容量をチョイス

日帰り低山、1泊2日の山小屋泊といった登山スタイルが多い登山初心者には、30~35Lの登山用ザックがおすすめです。登山ショップに行き、30~35Lのザックを探し、いろいろなメーカーの物を背負ってみましょう。

②体にフィットするサイズ

自分の背中の大きさ(背面長)を基準に、肩ベルトと腰ベルトを締めた時に体にぴったりとフィットするモデルを選びましょう。最近は小柄な女性専用のモデルなども増えています。

③細かい機能をチェック

荷物の量によって、ザック自体の高さが調整可能な雨蓋タイプが便利。ほかにも再度のファスナーが大きかったり、2気室(2段構造)での荷物の出しやすさだったり、ハイドレーション装着可否などもチェックしましょう。

▼ザックのオススメモデルを見たい人はこちらをチェック

追加で揃えたい!登山を安心安全に楽しむための3つのアイテム

山にはいろんなリスクがつきもの。なかでも山岳遭難は登山者の割合が多く、他人事ではありません。安心安全に登山を楽しむためにも、しっかりと備えはしておきたいですよね。ここでは日帰り登山でも持っておきたい、いざという時に身を守ってくれるアイテムを3つ紹介していきます。

ヘッドランプ

ヘッドランプ
出典:washio daisuke
当然のことながら、登山道に街灯がありません。体力不足によるペースダウンや道間違いなどさまざまな理由によって下山が遅れ、日没を迎えてしまった際の心強いアイテムがヘッドランプ。日帰り登山であっても、ザックに常備しておきたいアイテムです。

▼ヘッドランプの選び方はこちらをチェック

ツェルト

ツエルト
出典:washio daisuke
思わぬ怪我や道迷い…山中で一夜を明かさないといけない緊急露営(ビバーク)で必須のアイテムがツェルト。ポール(骨組)がないため自立させるには張り綱やトレッキングポールが必要ですが、最悪の場合は被るだけでも身体を保温してくれます。

▼ツェルトのオススメモデルはこちらをチェック

地図・コンパス

出典:washio daisuke
等高線によって山の地形を立体的に把握できる地図や、目的地・現在地を把握するのに役立つコンパス。持っているだけでなく、読み方・使い方をマスターしておくことが重要です。無用の長物にならないために、基礎的な知識を習得したうえで常備しておきましょう。

▼地図とコンパスの使い方はこちらをチェック

登山装備、一気に揃えるとどのくらいかかる?

mt-fuji-1790627_960_720
出典:pixabay
身を守ってくれる登山装備は、もちろんあるにこしたことはありません。しかし、高額な登山装備を買っても、一回限りで終わりでは、宝の持ち腐れになってしまいます。

登山初心者は、今後も登山を続けるかどうか、まだわからない状態なので、まずは初心者向けの低山(高尾山など)で手持ちの物を試してみて、この先ももっと登山を楽しみたい!と思った人は、徐々に装備をそろえていきましょう。

「三種の神器」そろえると一体いくら?

yen-2177672_960_720
出典:pixabay
登山靴が、だいたい2万円前後、レインウェアが上下で3~6万円(GORE-TEX®製 の場合)、30~35Lの登山用ザック(リュック)が2万円前後。トータル7~10万円程かかります。高額なので、購入するのはたいへんですが、数年使えることを考えると、買って損はないでしょう。

費用を抑えたい人は、レンタルという手も

%e5%b1%b1%e9%81%93%e5%85%b7%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%ab 登山道具は高い!という人は、登山装備をレンタルするという手もあります。また、買う前に試してみたいという人やたまにしか登山に行かない人にもおすすめです。

自分に合った登山装備を手に入れて、山登りを思いきり楽しもう

登山用品
出典:PIXTA
登山は、自然の中を歩く、とても気持ちのいいスポーツです。自分の登山スタイルに合った装備を見つけて、今年こそ山に行きましょう!

この記事を読んだ人はこちらもチェック


関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
Maiko.W

大学時代、山岳部に入部し本格的な山女へ。1999年中国四川省の未踏峰へ遠征。2000年マッキンリーに登頂。卒業後は、㈱山と渓谷社で月刊誌『山と渓谷』の編集に携わる。フリーライターを経て、現在は「YAMA HACK」で編集兼ライターとして山に関する情報を配信中。夏は、ファミリー登山、冬はスキーを楽しむ。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」