“使ったら洗う”が基本
新品のゴアテックス®アウターウェアは雨を弾いてくれたけど、何年も酷使していると撥水機能が低下してきます。高い買い物でもありますし、使っていれば愛着もわいてくるというもの。日頃のメンテナンスがしっかり出来れば、長く使えるようになります。一番の基本は、やはり使ったらしっかり洗うことですが、各工程を丁寧にすることで生地の寿命は格段に伸びます。今回は、①洗剤→②洗濯→③乾燥→④撥水剤→⑤保管の5つのステップでゴアテックス®アウターウェアの手入れ方法をご紹介します。
step①洗剤について
一般的には通常の中性洗剤で洗えます。しかし柔軟剤は撥水加工の機能を低下させる恐れがあり、また漂白剤は生地にダメージを与える可能性があるため使用を避けることをお勧めします。特に大事にしたいという方には、専用の洗剤が各社から出ているのでチェックしてみましょう。
step②洗濯について
基本的には洗濯機で洗って問題ありません。生地を傷めないように、ファスナーやテープ部分を閉じてから洗濯ネットに入れて洗って下さい。すすぎを十分することもお忘れなく。生地に洗剤が残っていると劣化が早まってしまいます。また、脱水は軽くがおすすめです。
step③乾燥
熱を加えることで、寝てしまっている撥水基(水を弾くための生地表面にある微細な突起)が立ち上がるので、低下した撥水性は回復します。ご自宅に乾燥機があれば低温でかけてください。自然乾燥の場合は、風通しの良い場所で日陰干しを。さらに乾いたらあて布をして低温でアイロンをかけると、乾燥機と同じ効果で撥水性が蘇ります。
step④撥水剤
長年使っていると本来の撥水機能はどうしても落ちていきます。熱を加えても撥水機能が戻らなくなってきたら、撥水剤を試してみましょう。洗濯する際に入れるウォッシュインタイプや乾燥させる際に吹きかけるスプレータイプなど、各社さまざまなラインナップをそろえています。
step⑤保管
長期間保管する場合は必ず洗濯して汚れを落としてからに。直射日光や湿気は生地の劣化に繋がりますので、折り畳まず、ハンガーにかけ日陰で風通しの良い場所で保管しましょう。また、生地が破れたり縫い目を覆うシームテープが剥離してきたら、修理はできません。その場合は新しいものを購入することをおすすめします。