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大山(おおやま)|神奈川県・丹沢山塊を代表する山!初心者も楽しめる3つの登山コースを紹介(2ページ目)

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大山の観光名所や名物もチェック!

大山の名物グルメ・とうふ料理発祥の店といわれる和仲荘
撮影:鷲尾 太輔(大山の名物グルメ・とうふ料理発祥の店といわれる和仲荘)

ここでは、年間を通じて多くの登山者や観光客が訪れる大山の観光名所や名物を紹介します。大山登山の途中に寄り道するのもおすすめですよ。

阿夫利神社下社

阿夫利神社下社
撮影:鷲尾 太輔(阿夫利神社下社)

大山の信仰や観光の中心地である阿夫利神社下社。ケーブルカーを降りるとすぐの場所に鎮座しているので観光で訪れる方も多く、近年ではパワースポットとしても有名です。

拝殿の地下は巡拝路となっており、「雨降(あふり)山」の別名を持つ大山のシンボルともいえる神水・大山名水も湧き出しています。

阿夫利神社下社からの眺望
撮影:鷲尾 太輔(阿夫利神社下社からの眺望)

晴れた日には江ノ島や三浦半島・伊豆諸島も望むことができ、2015年に発刊されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」改訂第6版(フランス語)でも、この眺望が2つ星を獲得しました。

大山寺

かわらけ投道
撮影:鷲尾 太輔(かわらけ投道)

②のコースで紹介した通り、明治新政府の神仏分離令により中腹に移された大山寺。廃仏毀釈により数々の寺宝が失われましたが、ご本尊である不動明王は地元の方によって大切に守られ、今も大山寺に安置されています。

ここで体験できる少し変わった厄除けの儀式が「かわらけ投げ」。かわらけと呼ばれる素焼きの土器を2枚1セットで授かり、崖下の岩と赤い輪に向かって1枚ずつ投げます。かわらけが岩に当たって砕けると厄が祓われ、赤い輪を通ると願いが叶うといわれていますが、投げるだけでも十分に厄除けのご利益がありますよ。

大山山頂茶屋

大山山頂茶屋
撮影:鷲尾 太輔(大山山頂茶屋)

大山山頂・上社の隣にあるのが大山山頂茶屋です。飲み物はもちろん、麺類・汁物・ご飯ものなどメニューも豊富。これらの食材は、大山歩荷(ぼっか)と呼ばれる人々が、自ら背負って荷上げしてくれたものです。

山ごはんの食糧や燃料・炊事器具なしで温かいご飯が食べられることに感謝しつつ、絶景とともに様々なグルメを味わえるスポット。営業時間が短いので、事前に確認してから訪れてください。

お休み処 さくらや

ルーメソの暖簾がシンボルのさくらや
撮影:鷲尾 太輔(ルーメソの暖簾がシンボルのさくらや)

阿夫利神社の参道右手にあるのがお休み処 さくらやです。人気メニューのラーメンは、暖簾を裏返し・横向きに掲げていることから「ルーメソ」と伝えても注文可能。他にも名物の大山とうふにそばやうどん、そして何十年と継ぎ足し続けた出汁を守るために年中無休で提供しているおでんが名物です。

ソフトクリームなどの甘味も充実、特に店先で焼いているお団子は添えられる甘めの自家製味噌だれとのバランスが秀逸です。

こま参道

こま参道
撮影:鷲尾 太輔(こま参道)

駐車場や大山ケーブルバス停から大山ケーブル駅までの間には、風情のある商店が並んでいます。土産物店やとうふ料理を賞味できる茶店・宿坊が軒を連ねるノスタルジックな参道も楽しみのひとつです。

大山土産の定番・大山こま

こま参道入口の碑
撮影:鷲尾 太輔(こま参道入口の碑)

こま参道の由来になっているのが、昔も今も変わらない大山土産の定番・大山こまです。前述の「雨降(あふり)山」の別名通りに水が豊富だった大山は良質な木材を産出し、多くの木地師(木工職人)も定住していました。そんな彼らが「大山詣り」へ訪れた人々へ販売したのが、大山こまです。

こまは「回すと金回りが良くなる」と参詣者に喜ばれた縁起物。講の代表として訪れた人々にとって、地元で留守番している講の仲間や家族への土産物としても、コンパクトで持ち帰りやすいアイテムだったのです。

大山グルメの定番・大山とうふ

大山とうふの田楽
撮影:鷲尾 太輔(大山とうふの田楽)

こま参道の沿道にある茶店や宿坊がこぞって提供する大山グルメが、大山とうふ。茶店の酒肴から宿坊のフルコースまで、様々な形式で味わうことができます。

そしてこのとうふも江戸時代の「大山詣り」が起源。大山山麓の宿坊には、宿泊料として金銭だけでなく地元で採れた大豆を奉納して宿泊した参詣者も多かったことと「雨降(あふり)山」の清らかな水が生み出した、ご当地グルメなのです。

とうふ坂
撮影:鷲尾 太輔(とうふ坂)

現在でも大山山麓の宿坊群から大山ケーブルバス停の間には、登拝者が宿坊で供されたとうふをすりながら大山をめざしたというとうふ坂が残っています。たんぱく質が主原料で水分も豊富なとうふは、心強い行動食になったことでしょう。

大山ケーブルまでのアクセス情報

伊勢原駅北口バス停
撮影:鷲尾 太輔(伊勢原駅北口バス停)

大山は首都圏からのアクセスが良く、公共交通機関を使っても日帰りが可能。主な登山口である大山ケーブルバス停までの最寄り駅は小田急線の伊勢原駅です。

電車とバス

大山ケーブルバス停
撮影:鷲尾 太輔(大山ケーブルバス停)

伊勢原駅北口4番乗り場発、神奈川中央交通バス「大山ケーブル」行きに乗り約25分で大山ケーブルバス停です。ゴールデンウィークや紅葉シーズンはバスの乗車待ちが発生することもあるので、時間に余裕を持って伊勢原駅へアクセスしてください。

伊勢原駅4番乗り場発大山ケーブル行

大山ケーブル発伊勢原駅北口行

お得なフリーパスも

大山周辺の小田急線の鉄道駅と神奈川中央交通のバス停が乗り降り自由、大山ケーブルもセットのお得なフリーパスも発売されています。大山を起点とした縦走コースを歩く場合には、特におすすめです。

マイカー

トイレも併設された大山第2駐車場
撮影:鷲尾 太輔(トイレも併設された大山第2駐車場)

東京方面からは新東名を利用し伊勢原大山インターからは約10分、東名高速利用の場合は厚木インターもしくは秦野中井インターから約40分です。こま参道の最寄りは大山第2駐車場となります。

伊勢原市営 大山第2駐車場(とうふ広場

  • 有料
  • トイレあり

周辺には市営と民間の有料駐車場が点在しており、近い駐車場は早い時間に満車になります。
また、観光シーズンや週末は周辺道路も混雑するのでこちらも時間には余裕を。

ヤビツ峠へのアクセス

ヤビツ峠バス停
撮影:鷲尾 太輔(ヤビツ峠バス停)

ヤビツ峠へは小田急線の秦野駅から神奈川中央交通バスが走っていますが、便は少なめです。

秦野駅4番乗り場発ヤビツ峠行

ヤビツ峠発秦野駅行

ヤビツ峠のトイレと駐車場
撮影:鷲尾 太輔(ヤビツ峠のトイレと駐車場)

マイカー利用ならヤビツ峠からの往復で大山に登頂することもできます。

東名高速秦野中井インターから県道704号経由で県道70号秦野清川線へ。ヤビツ峠手前は道幅が狭くヘアピンカーブも連続するので、運転には注意しましょう。

ヤビツ峠駐車場

  • 無料
  • トイレあり

大山詣りに出かけてみよう!

見晴台からの大山と大山三峰山
撮影:鷲尾 太輔(見晴台からの大山と大山三峰山)

各コースとも個性的で、歴史や文化を感じられる名所も多く見どころがたくさん。ケーブルカーを使って気軽に、山麓の大山ケーブルバス停やヤビツ峠から登れば登拝・縦走の達成感も!東京近郊で本格的な山歩きを楽しめる大山は、様々な登山の楽しみ方を受け止めてくれる「懐の深い山」です。

大山近辺の山情報はこちら

登山の必携装備の準備も忘れずに

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