ライチョウ(雷鳥)について3つのまとめ

ライチョウについてご紹介します。雷鳥の鳴き声や画像、生息地などの情報や、猿との関係や保護についてまとめました。長野や富山にいる絶滅危惧種として扱われているため、遭遇した場合は配慮しましょう。動物園などでもみることができますよ!


アイキャッチ画像出典:the Internet Bird Collection

ライチョウ(雷鳥)の基本情報3つ

1.氷河期からの生き残りライチョウ(雷鳥)
ライチョウ(雷鳥)
出典the Internet Bird Collection
ライチョウ(雷鳥)は高山にのみ生息する鳥で、トキやタンチョウのように国の特別天然記念物に指定されています。日本へは2万年前氷河期の頃にやってきて、その後温暖になるにつれ冷涼な高山に生息するようになりました。ライチョウは一年を通じて同じ地域で暮らす留鳥に区分されます。日中はハイマツの中に身を潜め、朝夕に食事をするため姿を現わすことがあります。

2.富山県・長野県・岐阜県では県鳥に
ライチョウ(雷鳥)の後姿出典:flickr
ライチョウ(雷鳥)は、頸城山塊、飛騨山脈、御嶽山、赤石山脈の森林限界を超えた高地にのみ生息しています。これらの山々の属する県では県鳥に指定されています。かつては八ヶ岳や白山でもその姿を見ることができたようですが、現在これらの地域では生息していません。少しづつその生息域を狭めているのが現状です。

3.ライチョウ(雷鳥)の見た目や鳴き声は?
体長は37cm。ずんぐりとした体型で、飛ぶのはあまり得意ではありません。からだの大部分が羽毛に覆われており、鼻腔や脚にも羽毛が生えています。鳴き声はオスの場合「ガァァォォッ」としわがれ声で鳴き、メスは「クックックッ」ささやくように鳴きます。

年に3回も体色が変化するライチョウ(雷鳥)

【繁殖期の体羽(春)】 春のライチョウ(雷鳥)出典:the Internet Bird Collection
冬から春になるとき、1回目の換羽があります。オスは黒褐色、メスは黄褐色の繁殖期の体羽へと変化します。オスは2月下旬から5月下旬までに換羽、メスは4月下旬から1か月程度の短期間で換羽を終わらせます。

【子育て後の換羽(夏)】
夏のライチョウ(雷鳥)出典:Hinterland who’s who
ヒナが巣立ちナワバリがなくなる時期に2回目の換羽が行われます。オスの場合7月中旬頃、メスの場合は8月下旬から9月にかけて換羽を始めます。この時の体羽は、オスもメスも暗褐色となるため、性別の識別が難しくなります。

【初冠雪の頃の換羽(秋)】
冬のライチョウ(雷鳥)
出典:the Internet Bird Collection
10月半ばに最後の換羽です。暗褐色の羽毛が徐々に抜け、白い羽毛が目立ってきます。11月中旬にはライチョウのほとんどが白い羽衣になり、冬を迎えます。

絶滅危惧種のライチョウ(雷鳥)

【猿がライチョウのヒナを捕食】
ライチョウ(雷鳥)が猿に捕まえられている出典:朝日新聞デジタル
日本では約3,000羽程度しか生息していないライチョウ(雷鳥)に新たな脅威が迫っています。本当なら高山にいないニホンザルが、ライチョウのヒナを捕食している実態が明らかになったのです。このままライチョウを食べる習性が猿の間で広がることを関係者は危惧しています。

【人工飼育も壁にぶつかる】
ライチョウ(雷鳥)のヒナ2羽出典:Alaska Department of Fish and Game
2015年から環境省の指導の元、上野動物園などでライチョウ(雷鳥)の人工飼育が始まりました。昨年は10個の卵を採取して、生き残ったヒナは3羽のみ、取り組みは壁にぶつかってしまいました。今年は卵を12個採取してチャレンジをつづけています。

ライチョウとの出会いをいつまでも

ライチョウ(雷鳥)2羽出典:flickr
ライチョウ(雷鳥)はハイカーと遭遇しても、あわてて逃げることがありません。人を危険な存在だと考えていないかのようです。そんなけなげで愛らしい姿のライチョウと、これからも日本の高山で出会うことができればいいなと、山が好きな人間の一人として願ってやみません。

ライチョウは日本の山に欠かせない。
Lagopus muta is indispensable in Japanese mountain.

編集部おすすめ記事


あなたにオススメ

関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

ライチョウ(雷鳥)1羽
このまとめが気に入ったら
「いいね!」をしよう

この記事のキーワード

kei noda
kei noda

広告ライター/ハイキングとロードバイクそして居酒屋が好きなミドルエイジです。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」