岩殿山|富士山展望が広がる稚児落とし日帰りコースを紹介!

岩殿山は、山梨県大月市に位置している634mの山で、天気が良ければ富士山の大展望が広がり初心者にもおすすめの名低山です。岩殿城があった歴史ある岩殿山から鎖場を通過し稚児落とし方面へと足を延ばす日帰り登山コースをご紹介します。


アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

岩殿山(いわどのさん)はどこにある?

岩殿山 全容撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山は、山梨県大月市にあり、露出した岩肌が特徴の634m(スカイツリーと同じ標高)の山です。
岩殿山 富士山大展望撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山からは、富士山の大展望が広がるため、山梨百名山、秀麗富嶽十二景にも選定されている名低山です。JR大月駅から岩殿山の山頂までは、約1時間程度で登れるため、初心者はもちろん、ファミリーにもおすすめの山です。
岩殿山 稚児落としの大岩壁撮影:YAMA HACK編集部
さらに楽しみたい人は、兜岩(かぶといわ)、稚児(ちご)落としまで足を延ばしてみましょう。スリリングな鎖場や断崖絶壁の岩は、迫力満点です!

岩殿山の天候

標高が634mと低いため、天候はあまり地上と変わりませんが、稜線上で展望が開けると風が強い場合もあります。1月~3月は雪が積もる場合もあります。春は桜が美しく、秋は紅葉が山肌を染めます。早春から初夏、初秋から晩秋にかけてが気温もちょうどよく快適な登山をすることができます。入山前のお天気チェックはこちら

岩殿山へのアクセス

岩殿山 大月駅撮影:YAMA HACK編集部
【電車の場合】
入山・下山ともJR大月駅(JR新宿駅から中央線利用で約90分)

【マイカーの場合】
中央高速道路大月ICから20号大月駅方面へ。高月橋入口で国道139号線へ。高月橋北側に岩殿山公園駐車場があり11台ほど駐車出来ます。岩殿山登山口へは、駐車場から坂を3分ほど登ったところにあります。

稚児落としまで行く場合は、マイカーは大月駅周辺のコインパーキングに駐車するのが便利です。大月駅周辺ののパーキング情報はこちら


岩殿山~稚児落としまでの日帰りコース紹介

岩殿山から稚児落としまでの登山コースを、スタートから下山まで、写真入りで詳しくご紹介します。全体的にコースはよく整備され、指導票も頻繁にあり、危険な鎖場は迂回路(巻き道)もあるので快適に迷わず登山ができます。

【スタートはJR大月駅から】
岩殿山 JR大月駅
撮影:YAMA HACK編集部
JR大月駅の改札を出ると背後に岩殿山が聳えています。
岩殿山 観光案内所
撮影:YAMA HACK編集部
大月駅を出て右手には観光案内所があり、岩殿山の地図や、アクセス・登山道情報から温泉、周辺の観光情報などを教えてくれるので立ち寄ってみましょう。

【商店街】
岩殿山 商店街
撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山への登山口へは、まず、駅の改札を出て左方面の商店街(黄色の焼肉屋が目印)を通っていきます。

【線路を渡って東京電力を左】
岩殿山 線路
撮影:YAMA HACK編集部
指導票に従い、線路を渡ります。
岩殿山 東京電力を左
撮影:YAMA HACK編集部
東京電力を左に曲がります。
岩殿山 指導票に従う
撮影:YAMA HACK編集部
次は指導票に従い右に曲がります。

【国道139号】
岩殿山 高月橋
撮影:YAMA HACK編集部
大月合同庁舎を過ぎると国道139号にぶつかるので、信号を渡り、高月橋を渡ります。高月橋を渡ったら、指導票に従い右の坂道を登っていきます。高月橋を渡った左手には駐車場もあります。マイカーで岩殿山のみの登山でしたらここに駐車しておくといいでしょう。
岩殿山 高月橋からの富士山
撮影:YAMA HACK編集部
高月橋を渡り、振り返ると富士山が!

【岩殿山登山口】
岩殿山登山口
撮影:YAMA HACK編集部
高月橋を渡り、3分ほど登ると岩殿山の登山口があります。

【富士山展望】
岩殿山 いきなり富士展望
撮影:YAMA HACK編集部
登山口から数分歩いただけで、この富士山の大展望が広がります!

【ふれあいの館】
岩殿山ふれあいの館
撮影:YAMA HACK編集部
ふれあいの館には、大月市出身の山岳写真家の巨匠、白籏史郎氏の写真が展示されています。トイレは、ここが最後になるので、済ませてから登りましょう。(自動販売機も設置されているので、水分が心配な人は購入できます。)正面にある階段から登っていきます。

【岩殿山への道】
岩殿山 富士山展望の登山道
撮影:YAMA HACK編集部
登山道はきれいに整備され、富士山展望を楽しみながら登れます。
岩殿山 マルバウツギ
撮影:YAMA HACK編集部
5月の登山道には、マルバウツギの花が可憐に咲いています。

【分岐】
岩殿山 分岐
撮影:YAMA HACK編集部
稚児落としへの分岐を岩殿山方面に進みます。

【天然の岩門】
岩殿山 岩門
撮影:YAMA HACK編集部
巨大な岩を利用して城門があったとされる場所を通過します。

【岩殿山山頂】
岩殿山 山頂
撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山山頂からは、大月市と富士山の大展望がのぞめます。
岩殿山 山頂 標
撮影:YAMA HACK編集部
標高634m、スカイツリーと同じ高さです。
岩殿山 案内図
撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山には城跡が随所にあります。時間に余裕があれば、山頂周辺を回ってもいいでしょう。

【山頂でランチタイム】
岩殿山 山頂ランチ
撮影:YAMA HACK編集部
山頂には、東屋がひとつとベンチが二つあります。空いていない場合でも、山頂周辺にはなだらかな斜面があるのでランチタイムをとるといいでしょう。


【分岐】
岩殿山 稚児落とし分岐
撮影:YAMA HACK編集部
山頂で休憩したら、来た道を分岐までいったん戻り、今度は稚児落とし方面へ向かいます。岩殿山への整備された登山道とは違い、稚児落とし方面は、本格的な登山道となります。

【始めの鎖場】

岩殿山 岩場1
撮影:YAMA HACK編集部
最初の鎖場を上から見たところ。迂回路もあるので、鎖場が怖い人、高所恐怖症の人は林間コースを行くといいでしょう。岩場に窪みがあり鎖もあるので、しっかりつかみながら登れば大丈夫です。
岩殿山 富士山展望
撮影:YAMA HACK編集部
鎖場を登った後、再び富士山の展望が開けます。
【二回目の鎖場 兜岩】
岩殿山 次の鎖場
撮影:YAMA HACK編集部
二回目の鎖場です。最初の鎖場より高度感と難易度が増すので、心配な人は右の林間コースに行きましょう。
岩殿山 鎖場トラバース
撮影:YAMA HACK編集部
兜岩のトラバースは下が切れ落ちているので、高度感があり恐怖を感じます。
岩殿山 兜岩 垂直の登り
撮影:YAMA HACK編集部
今回のコース上、最大の難所(迂回路もあるのでご安心を)、兜岩の垂直の登りです。岩の凹凸や木の根、鎖を頼りによじ登ります。ちょっとしたロッククライミング気分が味わえます。
ちなみに・・・・・兜岩を迂回する林間コースでも急斜面を降りる箇所があります。

【天神山】
岩殿山 天神山
撮影:YAMA HACK編集部
「稚児落とし」の標識通りに進んでいくと天神山がありますが、樹林の中にあり、特に特徴がありません。
【祠】
岩殿山 祠
撮影:YAMA HACK編集部
天神山を過ぎると小さな祠があります。
岩殿山 祠前の富士山展望
撮影:YAMA HACK編集部
祠の前からは、再び富士山の展望が!祠の後ろの登山道に戻り、稚児落とし方面へ向かいます。

【稚児落とし】
岩殿山 稚児落としの大岩壁
撮影:YAMA HACK編集部
「この先危険」の看板の右横を通り岩場を慎重に進みます。「稚児落とし」の大岩壁は、ダイナミックで高度感が恐ろしいです。大岩壁を見た後は、再び樹林の中に戻り階段を登ります。
岩殿山 大月への分岐
撮影:YAMA HACK編集部
分岐を浅利・大月駅方面へ進みます。
岩殿山 稚児落としの岩壁をのぞく
撮影:YAMA HACK編集部
稚児落としの大岩壁を恐る恐るのぞきます。



【下山】
岩殿山 大月駅方面へ
撮影:YAMA HACK編集部
山旅も終盤、稚児落としから大月駅方面へ下っていきます。下りにも一か所鎖場が出てきます。滑らないように慎重に通過しましょう。大月駅方面の標識に従い下って行き、民家が見えたら、登山道が終了し、ここから車道を40分ほど歩いて大月駅へ戻ります。
岩殿山 大月駅の案内板
撮影:YAMA HACK編集部
途中、頻繁に大月駅の案内板があるので迷いません。車道を下っていくと、中央高速道路が頭上に見えてきます。
岩殿山 中央道下の分岐
撮影:YAMA HACK編集部
中央高速道をくぐると分かれ道があります。大月駅へは、左の細い道を進みます。浅利橋を渡り、坂道を登っていきます。坂道を登り右へ進み民家を抜けると駅の歩道橋が見えてきます。駅へは、歩道橋を渡ります。
岩殿山 終了のアイス
撮影:YAMA HACK編集部
駅前には、ソフトクリームなど販売している喫茶店があるので休憩するといいでしょう。東京方面の電車の本数は少なめなので一息つく前に時刻表をチェックしましょう。

岩殿山登山ルート概要

【標高】634m

【コースタイム】合計約4時間

【登山レベル】岩殿山のみだったら初心者向き、稚児落としまで行くなら、初・中級者向き

【コースタイム詳細】
JR大月駅→(40分)→(岩殿山登山口)→(30分)→岩殿山山頂→(20分)→築坂峠→(40分)→天神山→(20分)→稚児落とし→(35分)→吊り橋→(15分)→浅利→(30分)→JR大月駅
※築坂峠から天神山までの間に。兜岩のスリリングな鎖場がありますが、林間コースの巻き道もあります。

【登山適期】
「快適」4〜5月、9〜11月
「積雪期」1月~2月※3月も積雪の時あり。
「暑く不適」6〜8月

【登山地図】
・国土地理院の地図はこちら

・山と高原地図「27.高尾陣馬」
山と高原地図 高尾・陣馬 2017 (登山地図 | マップル)
ITEM
山と高原地図 高尾・陣馬 2017 (登山地図 | マップル)
『山と高原地図』は、40年以上のロングセラーを誇る、登山・ハイキング用の地図です。
谷や尾根、等高線や登山道を綿密に描き、毎年改訂を加えて、全国約1500の山々を紹介。
山歩きで重要な「目的地」と「現在地」の把握を助ける、必須アイテムです。

【問合せ先】
大月市観光協会

岩殿城の歴史とは?

岩殿城
撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山は、戦国時代には、武田氏の重臣、小山田信茂(2016NHK大河ドラマで登場)の難攻不落とうたわれた岩殿城があった山でもあります。NHKの大河ドラマ「真田丸」では、武田勝頼が織田に攻められ最後に岩殿山に逃れようとするも家臣である小山田氏に裏切られたシーンが登場します。しかし織田に寝返った小山田氏も結局「主君を裏切るとは何事!」ということで、織田に処刑され岩殿城は落城します。

「稚児落とし(ちごおとし)」の悲しい由来

稚児落とし
撮影:YAMA HACK編集部
1582年,岩殿山城は織田軍に攻められて落城します。城主でだった小山田信茂が織田によって処刑された後、次男(賢一郎)と信茂の側室(千鳥姫)とその子(万生丸)は,小幡太郎に連れられて逃亡を図ります。稚児落し(もとは、声が反響する谷ということから「よばわり谷」と呼ばれていた)で無事に逃亡できたことを喜ぶ小幡,賢一郎,千鳥姫ですが、彼らの声に赤ん坊の万生丸が目を覚まして急に泣き出してしまいました。すると、小幡は、織田軍に居場所を知られて、賢一郎の命が危ないと恐れ、容赦なく万生丸を断崖絶壁の下へ放り投げたという伝説があります。これが稚児落しの名前の悲しい由来です。

岩殿山の歴史を感じる山旅へ

岩殿山
撮影:YAMA HACK編集部
岩殿山は、歴史もあり、富士山の大展望もあり、途中の兜岩の鎖場もあり、最後には稚児落としの大岩壁もあるという、低山ながらも変化がありとても楽しく魅力的なコースです。ぜひ天気の良い日に訪れてみて下さい!

Mt.Iwadono is so excited!!
魅力満載の岩殿山へ!

 

【登山時の注意点】
・しっかりとした登山装備で入山して下さい。(登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、帽子、ザック、ヘッドランプ、速乾性の衣類、食料、水など)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!

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紹介されたアイテム

山と高原地図 高尾・陣馬 2017 (登山地図 | マップル)

山と高原地図 高尾・陣馬 2017 (登山地図 | マップル)

¥1,080 税込


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