滝子山|沢沿いを爽やかトレッキング!コースと四季の楽しみ方まとめ

滝子山は山梨百名山のひとつで、沢沿いを気持ちよく歩け、山頂から富士山が美しく見られる山として人気です。東京から日帰り・公共交通機関だけで行けるアクセスの良さも嬉しいところ。そんな滝子山のおすすめ登山コースと四季折々の楽しみ方をまとめました!


富士山の展望が美しい!滝子山

滝子山山頂からの眺め
標高 山頂所在地 山域 最高気温(6月‐8月) 最低気温(6月‐8月)
約1620m 山梨県大月市 大菩薩嶺 20.7℃ 11.7℃
大菩薩山系の南端に位置する滝子山は、都心からアクセスが良く、頂上からの展望も良いため一年を通じて人気がある山です。山容はどっしりと大きく、山頂付近には3つの小さなピークがあり、一番東側のピーク1590mに三角点がありますが、頂上は中心のピーク1620mとなります。頂上は360度の大展望で、北側は大菩薩へと続く稜線が、西側は遠く八ヶ岳や南アルプスの山々を遠望できます。

秀麗富嶽十二景のひとつ

滝子山から見る富士山
とりわけ美しいのが山頂から望む富士山の姿です。こちら眺望は、富士山を美しく展望できる大月市内の山を、1番から12番まで厳選した秀麗富嶽十二景の一つに数えられています。滝子山の山頂周辺は視界を遮る高い木々がなく、三つ峠などの前衛の山々越しに富士山の美しい姿を望むことができます。この眺望を目当てに山頂を目指すハイカーが多くいることも頷けます。

滝子山の天気

滝子山登山の前に、現地の天気を調べましょう!

てんきとくらすで滝子山の天気を調べる

滝子山おすすめ登山コース2選

滝子山登山道
滝子山の代表的な登山コースを紹介します。駅から出発し駅へ下山できるのも滝子山のグッドポイントです。

①笹子駅~滝子山~初狩駅登山コース【初心者~中級者向き】

滝子山登山コースの画像
距離 コースタイム 標高差 日程 難易度
約15km 約6時間45分 約1162m 日帰り ★★
笹子駅から甲州街道に沿って歩きます。吉久保入口を左折、中央本線をくぐり、中央道を陸橋で渡ります。大鹿沢を沿う道をしばらく進み、道証地蔵がある地点の分岐を滝子山方面へ。沢に近づいたり遠ざかったりしながら登り、再び分岐が現れたら右へ進みます。この辺りでは滝や沢の美しい景観を楽しむことができます。

道は沢沿いから尾根へと向かい、しばらく高度上げると分岐があるので右へ進みます。ひと登りし大谷ヶ丸と滝子山を結ぶ道に出たら山頂はまもなくです。
滝子山山頂の画像
山頂はそれほど広くありません。
山頂からは、初狩駅を目指して下山します。尾根に沿って下ると三角点峰へ、これを超えると道は急な下りとなります。周囲の開けた桧平を通過、しばらく下降すると道は尾根から逸れて杉林のジグザグ道になります。谷底まで下ると道は沢沿いに、所々足場の悪い道を注意しながら下ると、林道にたどり着きます。ここから初狩駅までは35分程度です。

②笹子駅~桜森林公園~寂ショウ尾根~滝子山~初狩駅登山コース【中級者以上向け】

寂ショウ尾根の画像
距離 コースタイム 標高差 日程 難易度
約12km 約5時間40分 約1162m 日帰り ★★★
寂ショウ尾根を経由するコースは、山頂まで最短で登れる道ですが、途中岩場の急登やクサリ場などがあり危険を伴います。初中級の方にはお勧めできません。

大鹿沢沿いの道まではコース①と同じ道となります。寂ショウ尾根の分岐点がありますので、そこから登山道へ進みます。急な稜線をひたすら上ると、次第に岩場が多くなり、手を使って登るところも増えてきます。こうした場所では三点支持を忘れずに登りましょう。クサリ場は一箇所あります。岩場を悪戦苦闘しながら登ると頂上稜線に到着です。
寂ショウ尾根
岩尾根を登っていきます。
帰路は初狩駅まで、コース①と同じ道を下山します。

注意その①:滝子山の熊目撃情報

毎年夏になるとクマの目撃、遭遇情報が相次ぎます。山梨県も例外ではなく2017年6月には、都留市の男性(64歳)がクマに襲われてケガを負うという事故がおこりました。滝子山のある大月市は都留市の隣、やはりこの一帯でもクマの目撃情報がありました。山頂からずみ沢方面に下山していたところ大きなクマが50m先で沢を横切っていた、なんていう山行記録も。最新の情報を入手して、準備の上向かいましょう。

山梨県ツキノワグマ情報はこちら

注意その②:寂ショウ尾根は滑落が多いルート

寂ショウ尾根を登山地図で確認すると、難路を示す破線で表記されています。滝子山山頂と笹子駅を最短で結ぶコースであることから、つい下山ルートにしたくなります。しかしそこは冷静に。先にご紹介した通り、寂ショウ尾根は急峻な岩場が連続します。登りでもてこずるこの道を下るのは滑落の原因にもなりかねません。滑落しないまでも難路に手こずり余計に時間がかかってしまうことも考えられます。やはり下山には急がば回れの精神で一般ルートを選択することをお勧めします。

滝子山周辺縦走コース2選

滝子山からは大菩薩方面と笹子峠方面の2方向へ稜線が伸びています。稜線上の山々を結ぶ縦走ルートを紹介します。

③滝子山~大谷ヶ丸縦走コース

滝子山~大谷ヶ丸の縦走コース画像
距離 コースタイム 標高差 日程 難易度
約17.2km 約7時間10分 約1082m 日帰り ★★★
笹子駅を出発してずみ沢経由で滝子山山頂を目指します。①と同じコースとなりますので詳細はそちらを参照ください。滝子山で眺望を堪能したら、次なる山大谷ヶ丸へ向かいます。登ってきた道を鎮西ヶ池までくだり、分岐を右へ進みます。ここからは稜線を緩やかに上昇しながら進みます。ところどころ道が無明瞭なところもあるので要注意。鎮西ヶ池から約1時間程度で大谷ヶ丸山頂に到着します。

大谷ヶ丸山頂の画像
大谷ヶ丸山頂
やまと天目山温泉を目指して下山します。大谷ヶ丸山頂から稜線を北に進路を取ります。15分ほど下ると米背負峠の分岐がありますのでここを左へ。米背負沢沿いにひと下りしたら登山道は終了。ここから林道を道なりに下るとやまと天目山温泉です。温泉から甲斐大和駅までは定期運行バス(大菩薩上日川峠線)が利用できます。

④笹子雁ヶ腹摺山~滝子山縦走コース

笹子雁ヶ腹摺山から滝子山縦走コース
距離 コースタイム 標高差 日程 難易度
約18.8km 約10時間20分 約1162m 日帰り ★★★
笹子駅を出発、甲州街道を甲府方面へしばらく歩きます。県道212号線を経て登山道に入ります。急登を2時間ほど登ると笹子雁ヶ腹摺山の山頂に到着します。

笹子雁ヶ腹摺山からの富士山
笹子雁ヶ腹摺山からの富士山
続く米沢山、お坊山とアップダウンを繰り返します。クサリ場もありますので注意して登ってください。お坊山から大鹿峠まで300m程度下降します。巻き道を利用しながら曲り沢峠へ、分岐をずみ沢方面へ進み、コース①と同じ道に合流し滝子山山頂を目指します。帰路は初狩駅まで、コース①と同じ道を下山します。

大菩薩連嶺から滝子山の縦走コースはヤマレコを参考に!

ヤマレコには大菩薩連嶺から滝子山の縦走コースの参考になる記録がたくさんあります。自分の日程と体力に合わせてコース取りをしましょう。

ヤマレコはこちら

山と高原地図 大菩薩嶺 2017

山と高原地図 大菩薩嶺 2017
ITEM
山と高原地図 大菩薩嶺 2017
出版社:昭文社
発売日:2017/3/10

沢登りや紅葉狩りもできる!滝子山四季折々の楽しみ方

都心から近く一年を通じて楽しめるところが滝子山の魅力です。あなたにピッタリなアクティビティを滝子山で見つけてみてはいかがでしょうか。

沢登りができる!

From PIXTA
夏の暑さを忘れさせてくれる滝子山の魅力の一つが沢登りです。コース①でも紹介したずみ沢は、小さな沢ながら水量が豊富で、大小の滝が連続しシャワークライミングが楽しめます。クライマックスは大滝(モチヶ滝 )10メートルを超える斜瀑はスリル満点です。

高山植物のイワカガミが見られる!

イワカガミの画像
5月後半ころから滝子山では高山植物のイワカガミ一種コイワカガミがピンク色の花を咲かせます。多くのハイカーがこの花を目的に滝子山を訪れています。ただしコイワカガミの群生地は、上級者向けルートの寂ショウ尾根にあります。群生地までは十分に注意してアプローチしてください。

秋は紅葉の名所!

紅葉の滝子山からの画像
滝子山一帯は落葉樹が多く分布しており、10月後半ころからは紅葉が一帯を赤や黄に染め上げます。とくにずみ沢ルートでは、渓流の流れと紅葉との美しい取り合わせを鑑賞することができます。

冬は雪山登山ができる!

雪の滝子山
冬の滝子山は完全な雪山ではありませんが、県内で降雪があった日は平野部よりも積雪が多めです。こんなときは軽アイゼンで手軽な雪山登山ができると、多くのハイカーが訪れます。ただし積雪・残雪の寂ショウ尾根は滑落の危険が高まりますので、初中級者や雪山に不慣れな登山者はこのコースは避けてください。

滝子山登山口へのアクセス・駐車場情報

マイカー、公共交通の各登山口へのアクセスをご案内します。

車でのアクセス・駐車場情報

【桜森林公園駐車場までのアクセス】
中央道 大月IC-国道20号線-桜森林公園(大月ICより約15分)
【桜森林公園駐車場情報】
駐車可能台数:約10台(路肩)
料金:無料
トイレ:なし

【笹子峠駐車場までのアクセス】
中央道 大月IC-国道20号線-県道212号線-笹子峠駐車場(大月ICより約30分)
【笹子峠駐車場情報】
駐車可能台数:約5台+5台(路肩)
料金:無料
トイレ:なし
※12月~4月は冬季閉鎖されています。

電車・バスでのアクセス

【初狩駅・笹子駅までのアクセス】
JR 中央本線-初狩駅・笹子駅
【やまと天目山温泉からのアクセス】※③コースの帰路に使用
やまと天目山温泉-栄和交通バス「大菩薩上日川峠線」乗車-甲斐大和駅にて下車
バスの時刻表はこちら

滝子山周辺の温泉情報

温泉の画像
滝子山登山の後に汗を流せる、近くの温泉情報です。下山後疲れを癒して帰りましょう!

やまと天目山温泉

甲州市日川渓谷の日帰り温泉施設がやまと天目山温泉です。泉質はアルカリ性単純温泉で、高アルカリ性のお湯によりお肌がつるつるになるなどの効用があるそうです。地元の食材を使ったお食事処が併設されています。
住所:甲州市大和町木賊517
電話番号:0553-48-2000
営業時間:午前10:00〜午後19:00(※最終受付時間 18:00)
定休日:水曜日、年末年始
料金:大人\820(甲州市外住居の方)

日の出鉱泉

初狩駅から甲州街道を徒歩で10分程の場所に日の出鉱泉はあります。昭和初期から温泉宿として創業しているというレトロな建物に趣きを感じます。手ごろな価格で利用できるのもうれしいですね。(事前予約歓迎)
住所:大月市初狩町下初狩901
電話番号: 0554-25-6528
営業時間: 11:00~18:00
定休日:不定休
料金:¥500

渓谷の美しさを堪能したい滝子山

From PIXTA 滝子山の名前は、滝がある沢が多くあることにその由来があるそうです。代表的なコースのずみ沢沿いの登山道では、大小の滝や、沢の流れが作り出す美しい渓谷の中を歩くことができます。また渓谷は季節によっても違う表情を見せてくれます。都心からのアクセスが良いこともあり、何度でも訪れたくなってしまいます。

Takigoyama can be enjoyed all year round.
滝子山は一年中楽しめる。

 【免責事項】
・本ウェブサイトに掲載する記事や情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。株式会社スペースキーは本ウェブサイトの利用・使用ならびに閲覧によって生じたいかなる事故を含む損害にも一切責任を負いかねますのでご了承ください。なお、ウェブサイトのURLや情報は予告なく変更する場合があります。

紹介されたアイテム

山と高原地図 大菩薩嶺 2017

山と高原地図 大菩薩嶺 2017

¥1,080 税込

関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

滝子山山頂
この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう