5月はエベレストシーズン!数々の記録を打ち立てた人々を紹介

実は5月はエベレストにまつわる数々の記録が打ち立てられた月。つまり登頂においてとても良いシーズンと言えます。今回は、そんな5月にあらゆる記録を生み出した人々を紹介!永遠の憧れともいえるエベレストと登山の歴史について見てみましょう。


アイキャッチ画像出典:Wikimedia Commons

5月はエベレストシーズン!

標高8,848m世界最高峰のエベレスト。多くの登山家の挑戦を退けてきたこの山は、1953年5月29日エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイの二人に制覇されます。以降多くの登山家が登頂を成功させてきましたが、その時期は5月に集中しています。その理由は、この一帯の天候がもっとも安定するプレモンスーン期に4・5月があたるからに他なりません。そして多くのエベレスト登頂記録がこの5月に打ち立てられたのです。

5月のエベレストにまつわる記録一覧

5月6日(1970年)   エベレストスキー初滑降

5月8日(1978年)   エベレスト無酸素初登頂

5月11日(1970年) 日本人のエベレスト初登頂

5月16日(1975年) 女性初エベレスト初登頂

5月19日(2012年) エベレスト最高齢女性初登頂

5月20日(2016年) エベレスト日本人最多登頂(7回)

5月22日(2010年) エベレスト最年少登頂

5月23日(2013年) エベレスト最高齢(80歳)登頂

5月23日(2016年) エベレストに日本人最年少(19歳)登頂

5月29日(1953年) エベレスト人類初登頂

エベレストにまつわる記録を打ち立てた人々

ここでは、数々の記録を打ち立てた人々を紹介していきます。

エベレストで初めてスキー滑降したのは?

プロスキーヤーで登山家の三浦雄一郎が、世界でもっとも高所からスキーで滑降した人物です。約8,000mのサウスコルからスタート、落石と硬い石が混じる斜面を滑ったが間もなく転倒、その記録は1分40秒でした。三浦の挑戦はカナダの映画関係者が映画化し、米アカデミー賞を受賞することになります。三浦雄一郎はその後、最高齢でエベレスト登頂を果たす大きな記録を打ち立てます。

初めて無酸素でエベレストを登頂したのは?

8,000m峰の登山は酸素ボンベの使用が当たりまえと言われていた中、ラインホルト・メスナー(画像)とペーター・ハーベラーがその常識を打ち破るエベレスト無酸素登頂に成功します。とりわけイタリアの登山家で冒険家のメスナーは、その後次々と無酸素による8,000m峰登頂を成し遂げ、世界14座の8,000m峰を全て登頂した初めての人物となります。まさに生きる伝説ともいうべき登山家です。

初めてエベレストに登った日本人とは?

松浦輝夫氏 出典:本門佛立宗
日本人として初めてエベレストの登頂に成功したのは松浦輝夫と植村直己です。1970年5月11日のことでした。山頂を踏む直前に、先輩である松浦に植村が道を譲って先に頂上に立たせたという逸話があります。松浦輝夫はその後K2登山隊の隊長を務めたあと、本格的登山からは引退します。植村直巳はその後マッキンリー単独初登頂を成し遂げ、世界初の五大陸最高峰登頂者となります。

女性で初めてエベレストに登ったのは?

田部井淳子さん 出典:味の素
初めてエベレストの頂に立った女性は、日本の登山家、田部井淳子です。1975年5月16日のことでした。「女子だけで海外遠征を」を合い言葉に女子登攀クラブを1969年に設立した田部井は、75年エベレストを制覇します。その後は、1992年エルブルス山を登頂し、女性で世界初の七大陸最高峰登頂者となります。2016年惜しまれつつもこの世を去りました。

女性で最高齢のエベレスト登頂者とは?

実はこの記録も日本人が保持しています。2012年5月19日に渡辺玉枝が73歳で達成しました。これは、自身が10年前の63歳のときに打ち立てた女性最高齢記録を更新するものでした。山梨県富士河口湖町出身の渡辺は、現在でも富士河口湖町のネイチャーガイドや、富士登山ガイドを通し山登りの魅力を多くの人に伝えています。

日本人でもっとも多くエベレストに登ったのは?

2012年5月19日渡辺玉枝が73歳で女性最高齢登頂者となったとき、随行した山岳カメラマンの村口徳行が自身7回目となるエベレスト登頂記録を更新し、これが日本人最多となりました。村口は、三浦雄一郎が75歳のときのエベレスト挑戦や、野口健のエベレスト清掃登山など、数多くの登山家のサポートメンバーやカメラマンとしてエベレストに登った経歴があります。7回の登頂は他にも倉岡裕之(2016年)が記録しています。

エベレストに最年少で登ったのは?

2010年5月22日、アメリカ、カリフォルニア州の少年が13歳10ヶ月という若さで、にエベレストを登頂しました。ジョーダン・ロメロがその少年です。ロメロ少年は、小学校にあった七大大陸最高峰の絵を見て、その全てを制覇する夢を思い描きました。そしてエベレスト登頂はその6座目、翌年の南極のヴィンソン・マシフに挑戦して、七大大陸最高峰の制覇に最年少で成功させました。

エベレストに最高齢で登ったのは?

エベレストの最高齢登頂者は三浦雄一郎が、2013年5月23日、80歳で打ち立てた記録です。エベレストからのスキー滑降記録を立てた70年、その後85年に世界七大陸最高峰全峰からの滑降を成功させた三浦は、本格的な挑戦から身を引きます。しかし、65歳から再びトレーニングを開始し、70歳でエベレスト最高齢登頂を果たします。その後75歳で二度目の登頂を果たしましたが、このときは記録になりませんでした。そしてついに80歳で三度目のエベレストに挑戦し、見事最高齢記録を更新しました。

日本人最年少でエベレストに登ったのは?

南谷真鈴さん 出典:Marin Minamiya
早稲田大学在学の19歳南谷真鈴が、2016年5月23日に日本人最年少のエベレスト登頂を成功させ世間を驚かせました。南谷は、このエベレスト登頂の同じ年にアラスカのデナリを登頂し、七大陸最高峰を制覇。その後2017年4月には、北極点到達を成し遂げ、世界最年少で「エクスプローラーズ・グランドスラム」(七大陸最高峰・北極点・南極点到達)を達成したニュースも記憶に新しいところです。

人類で始めてエベレストに登ったのは?

テンジンとヒラリー
出典:BBC
エベレストの頂上に初めて立った人物は、イギリス隊に所属するニュージーランド人の登山家エドモンド・ヒラリーと、チベット人のシェルパテンジン・ノルゲイの二人です。その偉業は1953年5月29日に成し遂げられました。どちらが先に頂上を踏んだか?という報道の質問に対し、二人はお互いに「同時」と答えたという逸話があります。ニュージーランドの5ドル紙幣にはヒラリーの肖像が描かれています。

永遠の憧れ、エベレスト

20世紀、エベレストの登頂は命を賭けた冒険でしたが、近年は芸能人が挑戦するなど、毎年多くの人たちがエベレストの登頂に成功しています。それでもやはりエベレストの挑戦には、高い技術と知識、そして資本力(なにしろ入山料だけで10,000ドル以上します)が必要となります。それでも多くのアルピニストにとって憧れの山であることには変わりません。

Let’s climb Everest someday!

いつかは登ってみたい、エベレスト


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エベレストの写真
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